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環境化学者が見つめる伊勢神宮と日本の食|谷山 一郎

どんなコラム?
食や農業と密接な関係がある伊勢神宮。環境化学者の目で、二千年ものあいだ伊勢神宮に伝わる神事や施設を見つめ、日本人と食べ物のかかわりを探る
プロフィール
農業環境技術研究所に2014年3月まで勤務。その間、土壌保全、有害化学物質、地球温暖化の研究に携わる。現在は伊勢市在住
30 神酒1・・・酒類製造免許を持ちお酒を醸造する神宮 (2017年3月28日)
写真1内宮所管社・御酒殿における御酒殿祭(2015年6月1日) (1) 酒の成分と作用 写真2内宮前おかげ横丁の酒屋の屋根で独酌する瓦製のサル(2017年3月4日)…【全文を読む】
29 阿漕浦・・・孝子伝説と神宮御用の漁区 (2017年2月15日)
写真1三重県津市阿漕浦で漁をする漁船(2016年10月12日) (1)平治煎餅・平治最中 写真2平治煎餅(上)と平治最中(下)(2016年1月4日) 三重県…【全文を読む】
28 抜穂祭・・・神宮神田の稲刈り神事とイネ収穫法の歴史 (2017年1月25日)
写真1神宮神田・抜穂祭における事務所前での参列者のお祓い(2016年9月3日) (1) 抜穂祭の概要 写真2神田の抜穂祭祭場(2016年9月3日) 抜穂祭(…【全文を読む】
27 御水2・・・内宮の井戸と水の神 (2016年12月27日)
写真1内宮五十鈴川御手洗場でのお水とり。川の左の石垣奥に瀧祭神。石垣の切れ目の左から島路川が合流(2014年8月1日) (1)内宮の井戸 図1内宮の御水関係の施設図…【全文を読む】
26 御水・・・神様のお冷やと井戸を祀る神社 (2016年12月20日)
写真1外宮所管社の下御井神社(2016年10月23日) (1)神様のお冷 成人男子の1日に失われる水分量は、呼気、汗や糞尿によって約2.5Lといわれています。これを…【全文を読む】
25 アユ・・・占いの魚と瀧原宮 (2016年10月18日)
写真1雨上がりの瀧原宮御手洗(2015年7月4日) (1)アユの生態、漁法と加工 アユは味や香りが日本人に好まれるばかりでなく、姿かたちが優美で川魚の女王と呼ばれ、…【全文を読む】
24 米山新田と羯鼓踊り・・・神宮領は天国、藩領は地獄 (2016年8月16日)
写真1米山新田墾田碑(2016年6月2日)と円座羯鼓踊り(2014年8月15日) (1) 太閤検地免除の神宮領 豊臣秀吉は、16世紀末、太閤検地と呼ばれる、農民への…【全文を読む】
23 伊我理神社・・・イノシシを狩る女神を祀る? 外宮の末社 (2016年7月1日)
写真1 イノシシの侵入防止のため、三重県度会町上久具の水田に張られた金網と電気柵の複合型進入防止柵(2015年8月23日)。かわいらしいウリ坊も、成長すると水田などを荒らす害獣とな…【全文を読む】
22 マダイ・・・日本人も神様も大好きな魚 (2016年6月10日)
写真1「伊勢まだい」の神饌風盛りつけ(2016年5月21日) (1) 食材としてのマダイ タイ(鯛)は広義では、マダイ、チダイ、クロダイなどスズキ目タイ科にイトヨリ…【全文を読む】
21 御田植始(おたうえはじめ)・・・神宮神田の田植え行事 (2016年5月24日)
写真1 縄植法により整然と植えられた水稲苗、神宮神田御田植始(2016年5月7日) (1) 田植えの歴史 苗床で育てたイネの苗を本田に移植することを田植えといいます。…【全文を読む】
20 モチ<1>・・・モチモチ食品が好きな日本人の行事食 (2016年4月6日)
(1) 神饌のモチ モチ(餅)とは、狭義ではモチ(糯)米を吸水させて蒸し、臼と杵で搗いて、粘りを出した食品と定義されます。しかし、広義においてはウルチ米を搗いた五平餅、アワ…【全文を読む】
19 カツオ節・・・モルディブからやってきた? 神饌 (2016年3月4日)
(1) 神饌としてのカツオ節 神宮の常典御饌(5 常典御饌参照)では朝夕の毎回、そして他の重要な神饌でも必ず添えられるのが乾鰹(ひがつお)と呼ばれるカツオ節です。神宮では年間約…【全文を読む】
18 伊勢イモ・・・輸出生鮮野菜先駆けの三重県伝統野菜 (2016年2月18日)
(1) ヤマノイモ、ヤマイモ、ヤマトイモ、イセイモ 図1ヤマノイモの分類(農文協,2011を改変) ”とろろ”をつくる芋は、植物学的には、ヤマノイモ科ヤマノイモ属で…【全文を読む】
17 神田下種祭・・・神宮の田の種まきと日本の稲作技術の記憶 (2016年2月5日)
(1) 下種祭の概要 写真1下種祭の祭場。左の森が忌鍬山、左の集団は報道陣、手前は一般奉拝者(2015年4月6日) 農作物の収穫を祝う神宮の行事である神嘗祭に向けた…【全文を読む】
16 さめのたれ・・・伊勢市民が常食としている神宮の神饌 (2016年1月19日)
(1)食材・機能性食品としてのサメ 2015年の夏、千葉、神奈川や静岡などの海水浴場にシュモクザメやメジロザメなどのサメが出没し、人間に危害を加える危険の少ない種類のサメと…【全文を読む】
15 蓮台寺柿・・・柿食えば太鼓が響く伊勢神宮 (2015年12月24日)
(1) カキと神宮 なぜ私たちは果物を食べるのでしょうか?中央果実協会(2014)の果物の消費に関するアンケート調査によると、理由の1位は「おいしく好きだから」(70%)、2位…【全文を読む】
14 神宮御園・・・70種類以上の神饌の野菜・果物を栽培 (2015年12月17日)
(1) 神宮御園の概要 図1御園の位置(Google) 神宮御園(みその:以下御園)とは、神宮の神饌の野菜および果物を生産する畑で、内宮、神田および御塩浜と同じよう…【全文を読む】
13 神宮神田・・・多品種栽培によるリスク分散 (2015年12月1日)
(1) 神宮神田(しんでん)の歴史 写真1神田(2014年8月6日) 神宮神田(以下神田)とは、神宮の神饌の飯、餅および酒の原料となる御料米を生産する水田で、伊勢市…【全文を読む】
12 御塩焼固(みしおやきがため)・・・にがり分を取り除く加熱処理 (2015年11月19日)
(1)にがり分の除去 伊勢神宮(以下神宮)の神饌やお祓いで使用される御塩(みしお)について、御塩浜(みしおはま)で海水を濃縮し(谷山,2014a)、御塩焼所(みしおやきどこ…【全文を読む】
11 御箸・・・神が宿る聖なる食器 (2015年5月14日)
(1)神宮の御箸 これから折に触れて、神様の食事である神饌または伊勢神宮(以下神宮)では御饌(みけ)の食材や食器について触れようと思いますが、そのトップバッターは塩でした。…【全文を読む】
10 宮川の洪水と外宮・・・雨のゆくえ2 (2015年5月2日)
(1)宮川と外宮 三重、奈良と和歌山の県境の大台ヶ原を水源とし、伊勢市の西部を流れて伊勢湾に注ぐ宮川は、豊宮川とも呼ばれたことがありました。豊宮川とは外宮すなわち豊受宮の禊(み…【全文を読む】
9 外宮御敷地と白石・・・雨のゆくえ1 (2015年3月16日)
(1)伊勢市の降水量 写真1雨の岡本町国土交通省水位・降雨観測地点(左)、中央は勢田川、外宮は高倉山(標高117m)の麓にある(2015年1月22日) 伊勢市の降水…【全文を読む】
8 朝熊小菜・・・氏と育ち (2015年3月2日)
写真1朝熊町における朝熊小菜の収穫(2014年12月14日) (1)朝熊小菜とは 朝熊(あさくま)神社のある伊勢市朝熊(あさま)町は朝熊小菜(あさまこな)と呼ばれる…【全文を読む】
7 朝熊神社としじみ・・・内宮と外宮だけではない神宮 (2015年2月16日)
(1)125社 図1神宮の125社の関係 伊勢神宮(以下神宮)は、正宮(しょうぐう)と呼ばれる皇大神宮(こうたいじんぐう:内宮)および豊受大神宮(とようけだいじんぐ…【全文を読む】
6 神嘗祭と懸税・・・神宮を支えるチカラ (2015年1月29日)
(1) 神嘗祭と由貴大御饌 神嘗祭(かんなめさい)とは、その年の新穀を天照大御神に奉るお祭りで、伊勢神宮(以下神宮)で10月15~25日に行われます。神宮での祭事の起源は、…【全文を読む】
5 常典御饌・・・神々の毎日の食事 (2014年12月22日)
(1) 神饌 日本の神社や神棚に供える食べ物のことを神饌(しんせん)、御饌(みけ)あるいは御贄(みにえ)と呼びます。神饌は、神と食事をともにするという考え方から、人間が食べ…【全文を読む】
4 神宮暦・・・暦で農作業のスケジュールを確認する (2014年12月18日)
(1) 丹生暦・伊勢暦から神宮暦へ 今日が何月何日で、出勤日なのか休日なのかを知ることは、現代ではテレビや新聞などのメディアまたは時計やスマホで容易に知ることができますが、…【全文を読む】
3 御塩焼き・・・御塩殿神社で塩を炊き上げる (2014年11月26日)
(1)煎ごう塩 前回、神宮の製塩作業における御塩浜と呼ばれる入浜式塩田での海水濃縮作業(採かん)について触れました。今回は次の過程である長時間かん水を煮沸することによって水…【全文を読む】
2 採かん・・・御塩浜で塩水をつくる (2014年11月7日)
(1)神宮と塩 人類は狩猟採取生活から穀物栽培に移ってから塩を必要としたと言われています。なぜなら、動物にはナトリウムが含まれていますが、植物はナトリウムの代わりにカリウム…【全文を読む】
1 連載を始めるにあたって (2014年11月5日)
私は学生時代、農芸化学と土壌学を専攻し、農業系の研究所で土壌保全、有害化学物質や地球温暖化などの調査・研究に33年間従事し、2014年3月に退職して4月から伊勢市に住むようになり…【全文を読む】

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FOOCOMはこのほど、食生活ジャーナリストの会(JFJ)の「第1回食生活ジャーナリスト大賞(ジャーナリズム部門)」…【全文を読む】
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