科学的根拠に基づく食情報を提供する消費者団体

執筆者

白井 洋一

1955年生まれ。信州大学農学部修士課程修了後、害虫防除や遺伝子組換え作物の環境影響評価に従事。2011年退職し現在フリー

農と食の周辺情報

遺伝子組換え作物・食品 平成30年間を新聞記事で振り返る(第2回 平成13年~16年)

白井 洋一

キーワード:

新聞記事の見出しで振り返る組換え作物・食品の30年間。2回目は平成13年から16年まで。13年に表示制度が始まったが、未承認品種の微量混入トラブルが続く。16年にはカルタヘナ議定書担保法が施行され、農水省の組換え植物栽培指針もできたが、一方で地方自治体が独自の栽培規制ルールを作るきっかけにもなった。国は環境影響だけで、農作物への混入など経済的影響を考えていないという理由だ。今も続く組換え作物・食品への不信感と拒否感が定着した4年間だった。

平成13年(2001年)

1月 組み換え食品表示義務化せず 米食品医薬品局 届け出協議のみ(毎日)

1月 組み換え食品に指針案 アレルギー検査義務化 コーデックス食品規格委(毎日)

1月 小麦も組み換え可能に 米モンサント社(毎日)

1月 トウモロコシからスターリンク検出 厚労省検査強化(毎日)

1月 組み換えで感染ネズミが死亡 豪研究チーム(毎日)

1月 組み換え作物の育成 人口膨張にらみ着実に(日経)

2月 組み換え食品 9割が怖い・悪いイメージ 首都圏の既婚女性(毎日)

2月 スターリンク混入 輸出前検査サンプル 米国流通品から採取(毎日)

3月 組み換えトウモロコシ混入 5%まで非表示 農水省(毎日)

3月 組み換え飼料 安全性審査義務化へ 農水省(毎日)

3月 タコスセットから 安全性未承認の組み換えトウモロコシ検出(毎日)

4月 組み換え食品表示スタート 大豆、トウモロコシなど生鮮5品目と加工食品24品目(毎日)

4月 組み換え食品の判定スピード化 つくばのベンチャー企業(毎日)

4月 組み換え作物栽培・流通過程の把握の制度化 コーデックス特別部会、結論先送り(毎日)

4月 塩分に強い組み換えイネ誕生 東京農大など(毎日)

4月 組み換え実験 未承認のまま数十回 阪大の研究グループ(毎日)

4月 組み換えトウモロコシ種子混入ないか 種まき期 農家に危機感(毎日)

5月 組み換えイエバエ 世界初の作出成功 筑波大・畜産草地研(日本農業)

5月 組み換えトウモロコシ 種子汚染を防げ 市民団体 国に対策要望(日本農業)

5月 組み換え作物 批判の中 世界的に増加 小麦、コメも数年内に登場(日本工業)

5月 組み換えジャガイモ使用 ハウス食品120万袋以上回収を指示(毎日)

5月 ハウス食品 新製品2種発売を延期(毎日)

5月 除草剤耐性の組み換え大豆 多くの農薬 少ない収穫 米の研究機関警告(毎日)

6月 カルビー「じゃがりこ」に組み換え原料 回収命令(毎日)

6月 スターリンクと健康不良 関連は確認できず 米疾病対策センター調査結果(毎日)

6月 組み換え作物開発 競争勝ち抜く技術 消費者は健康不安 迷いの自治体 (朝日)

6月 イネ・イチゴ・バラ・・・34道府県が研究開発 食物22 商品化は慎重(朝日)

6月 組み換え原料混入 ブルボン菓子も 自主回収へ(毎日)

6月 飼料用トウモロコシに組み換え種混入(毎日)

6月 組み換え作目の交雑で花粉飛散を調査 非GMトウモロコシ使い 農水省(日本農業)

6月 組み換えジャガイモ相次ぎ検出 混入完全防止は困難 悩む業界 国産は不足(毎日)

7月 組み換えの表示義務強化 欧州委員会が法案(毎日)

7月 組み換えトウモロコシ「スターリンク」の使用禁止を継続 米環境保護庁(毎日)

7月 組み換え作物 影響重大な種子への混入(毎日)

7月 瀬戸際の組み換え作物 進まない消費者の理解 組み換え動物の制度整備はこれから(日経)

7月 ポテトスナック2万個回収 森永食品 組み換え食品検出(毎日)

7月 組み換え大豆 しょうゆなどは表示困難と結論 農水省懇談会(毎日)

8月 組み換え作物浸透 農業支配強める企業(毎日)

8月 組み換え飼料に許容基準 農水省審議会(毎日)

8月 未承認の組み換え飼料混入 1%以下なら容認 農水省(毎日)

8月 組み換え農産物 国際的なルール作り急務 安全審査は早くて2年後に確立見込み(日経)

8月 非組み換え原料 企業、混入防止策急ぐ 調達でコスト増(日経)

8月 米国産組み換えナタネ 飼料で認可へ 農水省農業資材審議会(日本農業)

8月 組み換え食品に表示指導 混入率の基準超え「不分別」と改善を 農水省(毎日)

9月 イネゲノムの解読終了時期 02年度に繰り上げ 特許戦争激化に対応 農水省(毎日)

9月 組み換え大豆 未知の遺伝子配列発見 人体に影響ない・厚労省(毎日)

9月 授業で組み換え実験 先生が研修 理科離れの歯止めに(毎日)

10月 トウモロコシ種子からスターリンク検出 市民団体調査(毎日)

11月 組み換え作物 役立つ品種めざすが・・ 予期せぬ変化、まだまだ出現(毎日)

11月 組み換えのリスク予測 東ハト社長直轄の情報収集部隊(日経産業)

11月 組み換え遺伝子 メキシコ南部の野生トウモロコシに混入 米研究者発表(朝日)

12月 組み換え大豆 一部農家が試験栽培 バイオ技術に関心持つ農家(毎日)

 

平成14年(2002年)

1月 組み換え生物輸出入 国際協定・カルタヘナ議定書批准に向け国内規制整備(読売)

1月 イネ白葉枯れ病菌のゲノム ほぼ解読終了 農業生物資源研(毎日)

1月 未承認の組み換えパパイヤ 埼玉県内で発見(毎日)

1月 豚にほうれん草遺伝子 肉のリノール酸増 近畿大教授ら(毎日)

1月 高度不飽和脂肪酸 組み換え大豆で実用化めざす サントリー(化学工業)

2月 組み換え生物 安全確認義務に 環境省が法案(日経)

2月 広がる組換え生物 政府、新たな規制へ着手 生態系へのリスク評価必要(日経)

2月 農水省が食品表示制度見直しへ 課題はJAS法、食品衛生法との一本化(毎日)

2月 モンサントの除草剤ラウンドアップ 環境保全の場でも活躍(化学工業)

2月 組み換え作物の環境影響 米国の評価は不十分 科学者ら勧告(日本農業)

2月 組み換え作物作付け 5年で30倍に NPO調査 際立つ大豆 肉骨粉からシフト(毎日)

2月 組み換え食品ガイドライン具体化へ コーデックス部会 横浜で(化学工業)

2月 組み換え魚、昆虫 米で影響実験本格化 サケ販売申請、ガは不妊化計画(読売)

3月 組み換え食品流通過程を点検へ コーデックス特別部会 安全基準で報告書案(毎日)

3月 組み換え食品流通 調査方法は各国任せ 国際委で合意(毎日)

3月 カイコやガ活用し昆虫工場 組み換えで医薬品原料を生産(毎日)

3月 食品安全庁構想 理念確立と付与権限が鍵(読売)

4月 組み換えワタでインド環境省 商業栽培を承認(日本農業)

4月 モンサント タピオカの組み換え技術 米研究機関に無償提供(化学工業)

4月 イネの全遺伝情報解読 欧米と中国で 解読競争 遅れる日本(毎日)

4月 イネゲノム情報を公開 国際プロジェクトにも提供 シンジェンタ(化学工業)

4月 イネゲノム年内解読 日米欧チーム 2年前倒しで完了(毎日)

5月 イネゲノム塩基配列 データ一元化 国際共同研究(毎日)

5月 組み換え生物の環境放出 影響評価など論議 環境省審議会(毎日)

6月 イネにエンバク由来抗菌遺伝子 立ち枯れ病抑止ねらう 農業生物資源研(毎日)

6月 食品安全行政刷新 新委員会創設 食糧庁は廃止 来年度(毎日)

6月 食品安全委員会 一元対応へ情報集約 農水・厚労省主導権争い(毎日)

6月 組み換え食品 表示では判断できぬ混入(毎日)

6月 組み換え食品 不使用39商品 半数は使用 厚労省調査(毎日)

6月 組み換え生物歯止めへ新法 環境・農水省など来年制定めざす(毎日)

6月 非組み換えトウモロコシ 中国で委託栽培・輸入 山形の畜産牧場(毎日)

7月 カルタヘナ議定書締結へ準備室設置 環境省(日経産業)

7月 開発進む組み換え稲 安心の担保は? 交雑恐れる有機農家(日本農業)

7月 組み換え食品表示に不信の声続々 総務省消費者アンケート(毎日)

7月 飼料作物に組み換え遺伝子 混入防止、妙手なく 微量、農水省「問題ない」(朝日)

7月 組み換え農産物でも対立 輸出図る米 日欧の規制批判(読売)

7月 組み換え作物 援助の是非問う アフリカ南部食料危機 ジンバブエ受け入れに難色(毎日)

7月 組み換え作物環境リスク 管理計画義務付けを 農水省懇談会中間まとめ(化学工業)

8月 組み換え作物で安全性確認を強化 米国政府(日本農業)

8月 米、非組み換えを保証 農産物輸出を後押し 数か月中に新制度案(日経産業)

8月 有機表示の豆腐と納豆から組み換え大豆検出 農水省が新たな有機表示検討へ(毎日)

8月 新生 日本モンサント 種子・バイオ事業に特化 新社長に聞く(化学工業)

8月 組み換え農産物0.5%から表示義務付け 欧州議会が法案可決(日本農業)

8月 組み換え作物「議定書」批准へ法整備進む 安全への疑問根強いが(毎日)

8月 組み換えリンゴ 開花まで八カ月 新種育成期間短縮 果樹研究所(毎日)

8月 遺伝子汚染 広がる不安 組み換え作物 世界各地で メキシコのトウモロコシも(朝日)

8月 有機表示の豆腐・納豆 3割に組み換え大豆 農水省調査(毎日)

8月 有機大豆に組み換え遺伝子 揺らぐ信頼の証し 業者悲鳴「厳しい」(毎日)

8月 イネ由来遺伝子利用 組み換え植物選抜で新技術 中央農業総研センターなど(毎日)

9月 食糧不足でもGM種いらない 遺伝子汚染恐れ ザンビア食糧援助受けず(朝日)

9月 米国産パパイヤに厚労省が検査命令 組み換えで(毎日)

9月 組み換え大豆 全国6か所で栽培 昨年から2度目 開花前に全量廃棄(毎日)

9月 稲ミトコンドリア全ゲノム解読 単子葉植物で世界初 農業生物資源研(毎日)

9月 浮上する組み換え経済栽培問題 作れるけど需要は? (朝日)

9月 種子事業 2010年に10億ドル 組み換え作物 新製品攻勢 シンジェンタ(日経)

10月 組み換え作物 米でバイオ業界 野外栽培混入防止規制(日経)

10月 米国リポート 組み換えコーン 環境汚さずコスト減(毎日)

10月 米国リポート 健康を組み込む 栄養成分変え、開発競う(毎日)

10月 米国リポート 消費者求める非組み換え 完全な分別不可能(毎日)

10月 有機大豆から組み換え遺伝子 25工場で混入確認 製造過程で(毎日)

10月 有機原料未使用の豆腐業者2社に改善指示 農水省(毎日)

10月 組み換え作物の開発加速 乾燥に強く、病気予防も 消費者は慎重姿勢(朝日)

10月 組み換え作物のリスクを考える 農水省が来年度草の根交流開始(日本農業)

10月 組み換え飼料の安全審査義務化 農水省 月内に省令化 来年度めど本格スタート(毎日)

10月 カルタヘナ議定書 環境管理で中間報告書 環境省(化学工業)

10月 組み換え作物 EU, 17日から新規制 市場開放に一歩踏み出す(読売)

10月 乾燥耐性穀物 実用へ ベンチャーと共同で モンサント(化学工業)

11月 遺伝子操作の食糧拒否 米の支援1万2000トン宙に浮く ザンビア(毎日)

11月 食用大豆に組み換え汚染 米国農務省が調査 (日本農業)

11月 組み換え農作物に警鐘 マクドナルド解体のフランス活動家 日本で講演(朝日)

11月 組み換え食品 EU 表示義務化へ 含有率0.9%以上対象 基準巡り対立も(日経)

11月 組み換え種の栽培 届け出怠る 筑波大(毎日)

11月 筑波大 組み換えトウモロコシ無届け栽培 解明の調査委設置へ(常陽)

12月 非組み換え作物は金鉱 欧州からの需要拡大 ブラジル(日本農業)

12月 組み換え作物 安全性を強化 EU 輸入業者も産地表示(日経)

12月 組み換えイネ商品化断念 愛知県 反対運動に配慮(日本農業)

12月 組み換えイネ商品化断念 愛知県(毎日)

12月 無届け栽培の教授 センター長辞任 筑波大が市民団体に回答(毎日)

12月 筑波大無届け栽培 調査委の報告書公表 後日文科省に訂正(毎日)

12月 スターリンクトウモロコシ 米国産に混入 輸入時検査で初確認(毎日)

 

平成15年(2003年)

1月 組み換え生物 違反に罰則 生物規制法案概要 栽培中止命令も(朝日)

1月 組み換え生物で規制法 年内施行めざす 事業計画提出義務付け(毎日)

1月 ポプラ遺伝子研究 温暖化対策に応用 森林総研と理研(毎日)

1月 稲バイテク事業を停止 オリノバ 親会社のシンジエンタが事業再評価(化学工業)

1月 組み換え昆虫利用指針策定へ 農水省(日本農業)

1月 組み換え活用 有用たんぱく大量生産 昆虫工場(日刊工業)

2月 GM作物・生物に法規制 生態系の乱れ防ぐ 無認可栽培に罰則(毎日)

2月 食用バナナ絶滅?  組み換え作物宣伝も 病気流行説 欧米で論争(毎日)

2月 消費者代表ゼロの食品安全委は無意味 市民団体独自に監視委(日本農業)

2月 メキシコの食に異変 安い米国産トウモロコシ、大豆流れ込み(日本農業)

2月 コメ食べて花粉症治療 組み換えで道開く マウスで発症抑制(毎日)

3月 タンパク質生産組み換え作物 米国で栽培規制強化 食用への混入防止へ(化学工業)

3月 組み換え微生物食品 安全性の評価基準検討 11日から国際会議(読売)

3月 組み換え微生物利用チーズなどに安全基準 コーデックス委員会発表(毎日)

3月 米国最新事情 薬用品組み換えトウモロコシ 食糧用に混入の危険も(読売)

3月 組み換えトウモロコシ いまも輸入飼料に混入 スターリンク 在庫品流れる?(毎日)

4月 組み換え生物の輸入リスク管理 カルタヘナ議定書締結へ 国内担保法案提出(日刊工業)

4月 花や実付けずに成長3割早める 組み換えで花粉出ないスギも可能 日本製紙(日経)

4月 組み換え農作物・食品 役立つ技術でも摂取は不安 消費者アンケート(化学工業)

4月 拡大続くGM作物 過去3年 年率10%強で成長 農薬企業が熱い視線(化学工業)

4月 消費者の9割 食品表示に不満 組み換え食品使用の有無 48%重視(毎日)

5月 組み換え食品の輸入規制 米がEU提訴へ WTOに(毎日)

5月 食品安全法成立 内閣府に食品安全委員会設置(毎日)

5月 組み換えイネ食べると糖尿病に効果 インスリン分泌促す 日本製紙・生物資源研(毎日)

6月 組み換え生物の悪影響防止 生物多様性確保法が成立(毎日)

6月 GM作物協定 カルタヘナ議定書発効へ 米国の不参加変わらず(日本農業)

6月 法案成立 栽培、販売を法規制 適正利用にお墨付き(日刊工業)

6月 カルタヘナ議定書国内法成立 GM生物拡大防ぐ(日本農業)

6月 除草剤耐性雑草が侵入 米国ミズ-リ州 隣のテネシー州から(日本農業)

6月 ブッシュ米大統領 EUのバイオ作物輸入拒否を批判 根拠のない非科学的懸念(毎日)

6月 GM同士交配の新種 安全 厚労省のバイテク部会(日本農業)

6月 組み換え作物の安全性訴え モンサントが冊子(毎日)

6月 米モンサントの組み換え小麦 カナダで栽培に地元猛反発 対日輸出に悪影響(日経)

6月 大豆、トウモロコシの組み換え食品 遺伝子の発光量で混入率推定 食総研開発(日本農業)

7月 遺伝子食品に包括指針 微生物使用も対象 国連コーデックス委員会(毎日)

7月 イネ遺伝子3万個解読 農業生物資源研など(毎日)

7月 03年の米国穀物作付け 大豆、80%超が組み換え(毎日)

7月 成長抑え、倒れにくく風水害に強いイネ 組み換え技術で 東大グループ開発(毎日)

7月 EUのGM食品表示義務 米国団体から不満続出(毎日)

7月 組み換え食品 EU 流通認める 法案承認 ラベル表示条件(毎日)

7月 南米の生産事情 広がる組み換え大豆 コスト削減狙い 単一化に抵抗感も(毎日)

7月 組み換え光るメダカ 台湾から輸入 100匹販売 環境省 生態系の乱れ危惧(朝日)

7月 組み換え食品 消費者買わない6割 農水省調査(毎日)

7月 試験栽培の組み換え大豆 反対派? 無断で廃棄 茨城県(毎日)

7月 組み換え作物規制 欧米摩擦 泥沼の様相(日経)

8月 GM審査基準独自に 食品安全委が本格評価へ(毎日)

8月 組み換え大豆 刈り込みの経緯など報告 組み換え反対グループ緊急集会(常陽)

8月 組み換え食品に国際指針 研究競争も激化 微生物に利用も視野(読売)

8月 乾燥耐性組み換えユーカリ 王子製紙 米国で実験開始(毎日)

8月 組み換え大豆騒動 深まる対立、事件化の様相(茨城)

8月 組み換え大豆廃棄問題 栽培規則なく再トラブルも(毎日)

8月 GM大豆事件 冷静客観的な議論の場を(日本農業)

8月 組み換え食品輸入規制提訴 WTOが紛争処理パネル設置(毎日)

8月 GM小麦に逆風 消費者拒絶、農家も警戒 北米(毎日)

9月 組み換え花粉症緩和米 07年度にも商業生産 1日1合、数週間で効果(毎日)

9月 世界覆う組み換え作物 選別コスト上昇の一途(日経産業)

9月 米国GMO最前線 普及へカギ握る小麦 期待と不安交錯(日経産業)

9月 GMO最新リポート 消費者に加え米生産者も反対 逆風に戸惑う研究者(毎日)

9月 GMO最新リポート 事件にまで発展した大豆騒動 国のあいまいな通知が生んだ(毎日)

9月 GMO最新リポート 行き詰まった状況を乗り越えたい 懸念に応える夢の組み換え稲(毎日)

9月 開発進む花粉症緩和米 患者には朗報でも欠かせぬ安全確認(毎日)

10月 組み換え生物関連法 施行規則など3規定案 環境省など関連6省まとめ(化学工業)

10月 組み換え生物 商業・研究での使用規制 法施行案でヒアリング(日刊工業)

10月 食べる薬 組み換えで現実味 花粉症緩和米、鉄分補強レタス(朝日)

10月 組み換え作物栽培にノー! 監視の全国ネット作り 地方議会も意見書採択(朝日)

10月 GM食品で評価基準 食品安全委(日本農業)

10月 新コシヒカリで病気に強く 交配重ね実用化 遺伝子組み換えではない 新潟県(朝日)

11月 組み換え作物栽培実験法 指針策定へ 農水省 来春適用めざす(化学工業)

11月 組み換え作物実験栽培 トラブル防止へ指針 来年2月にも策定(毎日)

11月 輸出入・流通の規制条約締結 来年2月に新法(毎日)

11月 GMすべて明示を 食品表示に要望相次ぐ 農水省が意見交換会(日本農業)

11月 組み換え表示の納豆発売 日本で初 札幌の会社、通販のみ 消費者団体不安の声も(毎日)

12月 組み換え食品 安全新基準策定へ 食品安全委専門調査会(朝日)

12月 組み換え食品の安全性評価 食安委が基準案 挿入遺伝子など項目追加(毎日)

12月 組み換え大豆栽培 関係者に自粛要請へ 茨城県農林部長(常陽)

12月 組み換え作物栽培に規制を 茨城県 方針策定の意向 作物との交雑防止徹底(朝日)

12月 組み換え作物栽培 北海道、条例で規制(毎日)

12月 組み換え作物 EU、輸入認可否決 年明けに再度協議へ(日経)

12月 組み換え生物 拡散防止措置で省令案 研究開発と産業を区別(環境)

12月 病気に強い組み換えイネ 実用化めざし開発 中央農業研北陸センター(毎日)

12月 GM作物で農水省 試験栽培で指針案 トウモロコシは600メートル隔離(日本農業)

12月 GM食品すぐ分かる 成分検出法を開発 米国の企業(毎日)

12月 遺伝子、作物由来に限定 稲新品種開発 中央農研・クミアイ化学(化学工業)

12月 反対派を意識 安心GM稲開発(日本農業)

 

平成16年(2004年)

1月 GM作物栽培 自治体に規制の動き 実質認めぬ条例も(毎日)

1月 組み換え作物 全世界の作付面積15%増 03年、中国で綿花が急伸(化学工業)

1月 組み換え食品 素人も納得の安全基準を(毎日)

1月 組み換え作物 北海道 屋外栽培に規制 来春 条例施行へ(毎日)

2月 GM掛け合わせトウモロコシ承認 食品安全委(日本農業)

2月 カルタヘナ法きょう施行 GM生物を規制(日本農業)

2月 GM作物規制は適当 JA北海道 道農政部案を支持(日本農業)

2月 GM規制に反対 研究者ら北海道知事に要請 規制は農業の発展阻害(日本農業)

2月 在来種、種子に1%混入 組み換え作物で米団体報告(朝日)

2月 米国の科学者同盟    GM混入汚染で警告 83%に組み換え成分(日本農業)

2月 研究現場にも影響 専門家交えた議論を 北海道のGM栽培ガイドライン(日本農業)

2月 規制は農業の発展阻害 北海道のGMO指針案 バイオ3団体が意見(化学工業)

2月 組み換え作物栽培実験指針 イネは20メートル隔離 トウモロコシは600メートル(毎日)

2月 組み換え作物 中国、輸入を解禁 規制緩和 モンサントの大豆、綿花など(日経)

3月 組み換え作物 交雑防止徹底求める 茨城県 栽培で独自方針(茨城)

3月 組み換え作物の商業栽培 英国が限定解禁 除草剤耐性トウモロコシ(毎日)

3月 組み換え作物野外栽培 自治体規制へ動く 研究者ら反発 北海道、茨城、滋賀(日経)

3月 屋外栽培を実質規制 北海道 GM作物で指針(日本農業)

3月 うまくて安心? 組み換え納豆 北海道の研究者ら東京に売り込み(毎日)

4月 組み換えジャガイモ栽培試験 収量15%増 農業生物資源研(毎日)

4月 屋外栽培規制 研究に支障も 問われる研究者と社会との対話(読売)

4月 組み換え作物・食品 有用56% 不安65% STAFFが意識調査(化学工業)

4月 組み換えイネの栽培実験 作物研が6月から(毎日)

5月 組み換え大豆 長期栽培モニタリング 今年度計画公表 農業環境研(毎日)

5月 組み換えトウモロコシ EUが輸入を認可 表示、規制を強化(毎日)

5月 組み換え大豆 一般の畑での栽培断念 反対受けバイオ作物懇(毎日)

5月 風評被害心配 全農、組み換えイネ野外栽培を中止(読売)

5月 GM稲試験計画を中止 JA全農 スギ花粉症緩和米(日本農業)

5月 花粉症予防の組み換え稲 全農 栽培を中止 医薬品? 論争も(毎日)

5月 高橋はるみ北海道知事 組み換え作物の栽培規制など条例制定を検討(日経産業)

6月 北海道 食の条例骨子まとまる 安全・安心委を創設(日本農業)

6月 組み換え作物 栽培制限へ指針 岩手と滋賀県(日経)

6月 組み換え作物 研究機関への規制 農水副大臣が反対(茨城)

6月 組み換えナタネ自生 荷揚げ中、種子散乱か 茨城・鹿島港周辺(毎日)

6月 飼料用組み換え稲 初の田植え つくば・生物資源研究所(日本農業)

6月 特許は細胞・遺伝子にも モンサント GM裁判で勝利 カナダ最高裁(科学)

7月 青いバラ開花 サントリー 世界初の成功(毎日)

7月 食品安全委 意見交換会 消費者まばら 情報収集の場 業者が殺到(読売)

7月 組み換えナタネ生育 近縁種と交雑不安視 鹿島港周辺(朝日)

7月 GM栽培 市民が監視 都内でネットワーク立ち上げ(日本農業)

7月 怒り GM作物抜き取り 活動家1000人抗議 フランス(日本農業)

7月 組み換え作物開発へ 米・豪と共同開発 イラク農相(毎日)

7月 組み換え樹木 接ぎ木で種子飛散防ぐ 王子製紙(日経)

7月 組み換え食品 生産プロセス安全 米科学アカデミー報告書(化学工業)

7月 組み換え作物 各地で栽培規制の動き(毎日)

8月 組み換えナタネ 四日市港周辺でも自生 国内広く存在か(毎日)

8月 トウモロコシ 誤って組み換え栽培 茨城の試験場 未承認の種子が混入(毎日)

9月 組み換え作物 基礎知識を冊子に 安全性や表示分かりやすく 社団法人STAFF(毎日)

9月 組み換え作物や食品添加物 安全情報 消費者に届いていない 消費生活相談員危惧(毎日)

9月 組み換え作物栽培指針策定 滋賀県(化学工業)

9月 組換えナタネ実験 来月から つくば農業環境研で(毎日)

9月 EU 組み換えトウモロコシ 栽培・流通認める(毎日)

9月 組み換え食品の表示に疑問 混じっていてなぜ「不使用」 分けても防げず5%容認(朝日)

9月 日本モンサント 隔離ほ場を公開 組み換え大豆と綿栽培(茨城)

9月 つくば・組み換え作物実験 埋まらぬ溝 研究所・市民団体 初の意見交換会(毎日)

9月 つくば市 GM意見交換会延期 消費者団体が公開など求め(毎日)

9月 食の最前線 組み換え食品 消費者に不安 表示強化の声 普及へのカギに(日経)

9月 組み換え作物安全性の実態 コストメリット強調 日本市場進出狙う(産経)

9月 GM小麦の商業化棚上げ 消費者ら安全性を疑問視 米バイオ大手モンサント(常陽)

9月 ゲノム加工新技術 相同組み換えで稲開発 理研(化学工業)

9月 イネゲノムの国際コンソーシアム 12月にも完全解読宣言(化学工業)

9月 組み換え作物 日本進出へ安全PR 茨城の実験場 除草剤に強い大豆開発(産経)

10月 組み換え大豆 本格栽培宣言に波紋 北海道の宮井さん(毎日)

10月 北海道のGM大豆商業栽培 混乱しない配慮重要 農水次官(日本農業)

10月 ゴルフ場用GM芝 シバらくお預け? 米国、導入で賛否(日本農業)

10月 組み換え作物 世界では浸透 欧州も門戸開く 受け入れへ日本も岐路(日経産業)

10月 根気で青いバラ咲かす サントリー先進技術研究所(毎日)

10月 2種類の組み換えイネ 収穫作業を一般公開 つくばの研究所(毎日)

10月 知らずに食べる組み換え 輸入解禁前のパパイアも(毎日)

10月 GM栽培やめて 北海道 町やJA 栽培宣言農家に要請(日本農業)

10月 コエンザイムQ10 植物組み換えで生産 事業化へ企業提携検討 生物資源研(日本農業)

10月 GM作物 農業生産者が米視察 安全性への高い認識実感(化学工業)

11月 GM作物禁止条例 米加州マリン郡で可決 3郡は否決(日本農業)

11月 組み換え作物栽培 北海道 来春に規制条例 商業用原則禁止 研究届け出制(日経)

11月 北海道のGM作物栽培規制 試験は知事届け出制 第三者委で調査・審議(日本農業)

11月 組み換え作物への不安 自治体の規制は逆効果 栽培特区設け検証を(毎日)

11月 GMO検知技術で国際ワークショップ 国際標準化にらむ(化学工業)

12月 稲の遺伝子研究加速 米国農務省 5億円投資(日本農業)

12月 花粉症予防 組み換えイネ屋外栽培 つくばの研究機関が計画(茨城)

12月 組み換え稲4品種 中国が商業生産へ(日本農業)

12月 賛否両論組み換え芝 米企業 来年にも茨城で試験栽培(産経)

12月 大豆、トウモロコシも自生 組み換え初確認 静岡・清水港周辺(毎日)

12月 バイオ作物の世界生産高 03-04年 440憶ドルに 米大がレポート(化学工業)

12月 樹木で組み換え 地球環境研究機構・京都大 CO2削減に有望(日経産業)

12月 可食部影響ない安心GM稲開発 中央農研など(日本農業)

12月 組み換え作物規制 北海道が初の条例制定へ(毎日)

12月 GM問題 商業栽培めぐり対立 港や道路でも発見(日本農業)

執筆者

白井 洋一

1955年生まれ。信州大学農学部修士課程修了後、害虫防除や遺伝子組換え作物の環境影響評価に従事。2011年退職し現在フリー

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一時、話題になったけど最近はマスコミに登場しないこと、ほとんどニュースにならないけど私たちの食生活、食料問題と密に関わる国内外のできごとをやや斜め目線で紹介