科学的根拠に基づく食情報を提供する消費者団体

執筆者

白井 洋一

1955年生まれ。信州大学農学部修士課程修了後、害虫防除や遺伝子組換え作物の環境影響評価に従事。2011年退職し現在フリー

農と食の周辺情報

遺伝子組換え作物・食品 平成30年間を新聞記事で振り返る(第4回 平成20年~23年)

白井 洋一

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新聞見出しで振り返る組換え作物・食品の30年。4回目は平成20年から23年まで。22年10月に名古屋で生物多様性条約国会議が開催され、組換え生物が環境に重大な影響を与えた場合の回復措置を義務付けた補足議定書が採択された。遺伝資源の利用と利益配分の議定書も採択され、関連記事が目立った。

組換え微生物や実験用動植物の不適切管理で「厳重注意処分」という記事が散見されるが、これは16年にカルタヘナ議定書国内担保法ができ、組換え生物が法律によって厳重に管理されるようになったためだ。いずれも重大な環境汚染を招くものではなかったが、使用者側に慣れや気の緩みがあったのは事実。補足議定書で想定するような重大な環境影響は今までに起こっていないのだが、世の中にはほとんど伝わっていない。

平成20年(2008年)

1月 遺伝子、バイオ燃料の研究に力点 08年度研究予算案(全国農業)

1月 GM作物実用化へ開発工程を明示 7年後に商業生産めざす 農水省(全国農業)

1月 種子研究開発を加速 乾燥耐性トウモロコシなど 米モンサント(化学工業)

1月 非組み換え大豆高騰 1年間で2倍に 東京穀物市場(読売)

1月 青いバラ 来年発売へ サントリー 農水・環境省承認(共同)

1月 非GM大豆 日本に パラグアイ産(日本農業)

1月 組み換え作物 生態系影響に疑い 仏政府諮問機関(日経)

1月 備蓄大豆 非GMを倍増 民間の需要反映 農水省(日本農業)

1月 道のイネ調査 花粉飛散距離 基準の2倍 GM条例見直しも(北海道)

1月 塩害、乾燥に強い品種 バイオ技術で緑を 組み換え研究 国も応援(東京)

2月 組み換えコメ 中国 最終段階(毎日)

2月 GM作物 07年作付け面積12%増 途上国で伸び顕著(日本農業)

2月 組み換えトウモロコシ 仏が栽培禁止発表 米社製(毎日)

2月 納豆業界が悲鳴 大豆価格高騰追い打ち(毎日)

2月 健康機能成分含むコメ 組み換え技術活用 5年内実用化目指す 農水省(化学工業)

2月 コメから薬品製造 組み換え 植物工場を想定 東大など まずコレラ予防(日経)

2月 食品表示関係法令を一本化 国民生活審議会部会提言(毎日)

2月 食の信頼守るDNA鑑定 組み換え判別 逆輸入阻む(読売)

2月 未審査GMコーン栽培 米国(日本農業)

3月 非GM作物 商社 輸入に苦戦(日本農業)

3月 新作物創出へ イネゲノムを活用 農水省(日本農業)

3月 GM作物急増 表示義務食品の拡大を(日本農業)

4月 組み換え作物 日本でも導入 安定供給のため 大手食品会社(毎日)

4月 GMトウモロコシ輸入 工業用限定で国内メーカー(日本農業)

4月 GMコーン食用に 甘味料向け15万トン輸入 穀物高騰が影響(日本農業)

4月 組み換えトウモロコシ製品 食用に供給開始 原料入手困難で(産経)

4月 組み換え作物 23か国で栽培 身近に 食品表示に問題も(東京)

4月 組み換えの大腸菌 処理せず 一般ごみに 神戸大(毎日)

4月 守れ食の安全・安心 組み換え作物栽培ルールづくりへ 宮城県(河北新報)

4月 長寿に導くたんぱく質 組み換えレタスで量産 奈良先端大など(毎日)

4月 組み換え植物で医薬成分 産総研北海道センター(日経産業)

4月 食品向け 米国産の大豆・トウモロコシ 非組み換え調達厳しく(日経)

5月 種子油成分2割増 トヨタなど組み換え技術で(日経)

5月 エタノール生産 トウモロコシの茎で 米デュポンとデンマーク社(日経産業)

5月 非組み換え 減る外国産 価格高騰 業者ら悲鳴(毎日)

5月 組み換え作物 仏下院で解禁法案否決(毎日)

5月 仏 組み換え法を可決(毎日)

5月 2009年度新設の消費者庁 食品衛生法など移管 各省庁は抵抗姿勢(毎日)

5月 組み換え生物の環境被害 輸出国の賠償協定交渉へ 多様性条約会議(茨城)

5月 バイオ燃料抑制促す 生物多様性条約国会議 10年は名古屋開催(毎日)

5月 食卓に増える組み換え作物 国内業者 価格高騰 切り替えも(東京)

5月 食用油やしょうゆ すでに浸透 安全性の不安消えないまま(東京)

5月 非GM作物 栽培メリット薄れ 組み替えへ(産経)

6月 バイオ燃料 食料安保の観点必要 食料サミット宣言文に明記(毎日)

6月 消費者庁 農水、経産と共管 JAS法など所管調整決着(毎日)

6月 食糧高騰 危機の連鎖 バイオ、投機、有効策なく(毎日)

6月 バイオ燃料雇用生む 投機犯人説に疑問も 米アイオワ農家(東京)

6月 花粉症緩和米を田植え つくば(毎日)

6月 組み換え食品 難しい表示による判断(茨城)

6月 組み換え食品開発を バイオ政策 戦略会議が中間報告(日経産業)

6月 バイオ技術推進 新戦略まとめる 政府の官民会議(毎日)

6月 米農家 組み換えは楽 大豆の調達 険しい道(読売)

6月 組み換え生物 扱い不適切 日大など注意(毎日)

7月 GM大豆 92%に上昇 米国(日本農業)

7月 組み換え作物 評価定まるには時間が必要(日経)

7月 遺伝子作物 世界中で栽培急増 日本向け安定確保に支障も(常陽)

7月 組み換えへ傾斜 食料高・温暖化で商機(朝日)

7月 農業の未来か幻想か 高機能品種 進む開発(朝日)

7月 GM作物 安全/危険 二分 内閣府 自治体職員ら意識調査(日本農業)

7月 食品安全委 来年度新設の消費者庁に移管せず 中立性を担保(毎日)

7月 GM作物って何 米国で作付け急増 大豆は9割 安全性には懸念も(毎日)

7月 非組み換え大豆確保へ カナダ農家招き 供給存続要望 ハナマルキ(化学工業)

7月 バイオ燃料で食糧価格75%上昇 02年比 世銀報告 英ガーディアン報道(読売)

7月 次世代バイオ燃料支援策を 食料高で競合避け OECDが報告(毎日)

8月 穀物相場、一転下げ基調 ラニャーニャ終息で豊作予想(日経)

8月 穀物メジャーADM トウモロコシ茎使いバイオ燃料開発(日経)

8月 困窮 インド綿農家 低収入 米国の補助金に反発(朝日)

8月 GM米混入 中国産製品 NZも業者が回収(日本農業)

8月 GM実験 指針を改正 農水省(日本農業)

8月 兼松 非組み換え大豆増産 カナダで来秋収穫2倍に(日経)

9月 岐路に立つGM規制 北海道の条例内容 今年再検討(毎日)

9月 アマゾン大豆ロード 東京都の10倍の森 毎年消滅 ブラジル(毎日)

10月 米モンサント、前期純利益2倍(日経)

10月 バイオ燃料でFAO白書 途上国への配慮必要(日本農業)

10月 穀物の国際相場急落 製品値下げ、年明けか(日経)

10月 水稲耐冷遺伝子を特定 品種育成に弾み 北海道農研センター(日本農業)

10月 組み換え解禁望む 大国の畑 フランス 消費者は強い抵抗感(毎日)

10月 神戸大 無届け組み換え実験 文科省再び厳重注意(朝日)

11月 自生する組み換えナタネ 国 安全、市民は不安(朝日)

11月 米国エタノール業者の破綻 原油安で採算悪化 金融危機も追い打ち(日経)

12月 多国籍企業が買収加速 目標は野菜GM化(日本農業)

12月 GM食品なお抵抗感 8割 食べるの不安 北海道が意識調査(日本農業)

12月 組み換え食品 8割が不安感じる 研究は過半数容認 道民調査(北海道)

平成21年(2009年)

1月 生態系被害で賠償制度新設へ 組み換え輸出で協定原案(共同)

1月 ギャバ強化米を作出 GM技術活用 島根大(日本農業)

2月 組み換え作物の完全隔離は困難 花粉の飛散防げず 道が実験(北海道)

2月 道 規制緩和せず 組み換え作物条例(北海道)

2月 GM製品は敬遠 国産選ぶ 6割超す 大豆加工品で農水省調査(日本農業)

2月 組み換え栽培 1憶2500万ヘクタール 昨年(毎日)

3月 組み換え作物の栽培面積 2015年には2憶ヘクタールと予測(農業協同)

3月 道 交雑防止基準の見直し見送り GM作物(北海道)

3月 農林水で6兆円産業 花粉症緩和米や新素材 農相が提案(日本農業)

4月 白米で鉄分含有量4倍 組み換えイネ 東大教授ら作製(毎日)

4月 GMの飼料用稲 実用品種開発へ 農水省が研究フォーラム(日本農業)

4月 花粉症緩和米とGM蚕 医薬品研究を加速 農水省(日本農業)

4月 輸入するだけの組み換え作物 国が率先し栽培 検証せよ(毎日)

4月 組み換えダイズ 監視の目 国内原種への影響 研究進む(朝日)

4月 リンゴ 高速開花成功 岩手大グループ(河北新報)

5月 モンサント社 除草剤耐性技術の不正使用でデュポン社を提訴(日経バイオ)

6月 モンサント社とバスフ社 トウモロコシに乾燥耐性もたらす遺伝子発見(日経バイオ)

6月 組み換えユーカリ 砂漠化抑制に 筑波大が開発(毎日)

6月 塩水で育つユーカリ アフリカの緑化活用(朝日)

6月 組み換えの学習会に講師派遣 学校、企業など対象(毎日)

6月 デュポン社 除草剤耐性技術の特許侵害でバスフ社を提訴(日経バイオ)

8月 作物研究所が高トリプトファン組み換えイネを隔離圃場に田植え(日経バイオ)

8月 組み換え蚕 いち早く実用化を 群馬県推進会議(日本農業)

8月 組み換え種 在来ナタネと交雑 環境省確認(朝日)

8月 世界のGM小麦 開発機運高まる 穀物高騰引き金(日本農業)

9月 政権交代 バイオプロジェクト予算にも影響 有力議員落選も影響か(日経バイオ)

9月 GM小麦ノー 消費者が連帯 日本の団体 各国組織と声明(日本農業)

9月 青のキク 誕生間近 花き研とサントリー GM技術活用(日本農業)

9月 紫のキク 花き研など作成(毎日)

9月 中国 GM米麦導入へ 増収、自給率維持狙う(日本農業)

9月 GMイネ訴訟 来月1日判決 屋外実験どう判断 耐性菌巡り主張対立(朝日)

10月 組み換え稲訴訟 実験中止請求を却下 賠償請求も棄却 新潟地裁支部(毎日)

10月 GM稲訴訟で新潟地裁 耐性菌出現認めず(日本農業)

10月 GMイネ訴訟 差し止め請求却下(朝日)

10月 不可能覆し青いバラ 最先端バイオで実現 サントリーフラワーズ(毎日)

10月 青いバラ サントリーフラワーズが11月に発売(日経バイオ)

11月 組み換えトウモロコシ 清涼飲料の原料に 大手5社(毎日)

11月 飲料に組み換え作物 消費者分かる表示を(毎日)

11月 生物多様性条約とGM作物 環境汚染は損害賠償を(日本農業)

11月 GM作物論争激化 農業界から受容の動き 韓国(日本農業)

11月 食卓どこへ 組み換え作物 生協 不使用から転換 食品業界 次々切り替え(毎日)

11月 食卓どこへ 表示義務対象外多く 油脂、甘味料、家畜飼料(毎日)

11月 食卓どこへ 米農家 安全性疑問ない 栽培拡大 トウモロコシで8割(毎日)

11月 食卓どこへ 消費者に拒否感 不安 広がる反対運動(毎日)

11月 食卓どこへ 日本の研究 実用化に壁 規制厳しく屋外試験困難(毎日)

11月 組み換え作物って安全なの 健康被害の懸念 根強く(毎日)

11月 男性客に人気 青いバラを発売 11月は予約で完売(農業協同)

11月 組み換えイネ収穫 必須アミノ酸多く含有 つくばの作物研究所(常陽)

11月 ゲノム解読 カイコの次は? 技術進化で広がる対象(朝日)

11月 青いバラ販売 切り花需要の喚起期待(日本農業)

11月 GM作物 食用には抵抗感も 利点、課題の議論を(日本農業)

11月 中国 GM米認可 世界に先駆け商業栽培(日本農業)

12月 組み換えコメ 中国が安全確認(毎日)

12月 除草剤耐性のブロッコリー? GMナタネ交雑疑い 三重で発見(日本農業)

12月 自治医大 組み換えマウス処分漏れで厳重注意(毎日)

平成22年(2010年)

1月 組み換えバラ青く 新製品解剖 サントリーホールディングス(日経)

1月 食卓どこへ 組み換え作物 浸透じわり 高まる関心(毎日)

1月 大豆のゲノム解読 品種改良 効率化に期待 理研など日米国際チーム(毎日)

2月 トウモロコシ強気 飼料や燃料需要高い 米国穀物協会がシンポ(日本農業)

2月 非組み換えトウモロコシの入手が急速に困難に 米カーギル社(日経バイオ)

2月 食料高騰 原因はバイオ燃料 FAO報告(日本農業)

2月 筑波大遺伝子実験センター 変異トマト850種公開(毎日)

2月 穀物増産に動く米国 組み換えで収量増 農家収入増狙い拡大(日経)

2月 穀物増産に動く米国 エタノール産業復活 価格乱高下のリスク拡大(日経)

2月 組み換え作物 作付け面積 過去最高に(毎日)

3月 ユーカリで真の緑の革命を アフリカ緑化を目指す筑波大教授(読売)

3月 組み換えパパイアも表示 消費者庁が義務化諮問(日経)

3月 GM稲 中国で反対拡大 科学者や政治グループ(日本農業)

3月 低アレルゲンのコシヒカリ開発 組み換え技術で 生物資源研と名古屋大(日本農業)

3月 多弁咲きシクラメン 遺伝子工学で開発 産総研と北興化学(毎日)

3月 生物資源利用の議定書案 開発国側利益 公正配分促す COP10締約国会議で(毎日)

3月 名古屋で2議定書採択を 生物多様性条約 事務局長見通し(朝日)

4月 組み換え表示岐路 消費者庁創設で厳格化機運(日経)

4月 組み換え蚕理解へ 群馬県が小冊子発行 秋には農家が飼育開始(日本農業)

4月 乾燥に耐える植物で砂漠を畑に 遺伝子工学技術で 国際農研センター(読売)

4月 次世代穀物研究進む 穂発芽防ぐ遺伝子特定 農業生物資源研(朝日)

4月 食料安保に貢献を GM作物 増産の柱 米国主催シンポ(日本農業)

4月 GM農作物の選抜が隔離ほ場で可能に 農水省が規制緩和 文科省も続く(日経バイオ)

5月 青い花で母に感謝 組み換えカーネーション「ムーンダスト」(毎日)

5月 組み換えパパイア解禁 生食で初 夏にも流通へ(毎日)

5月 GMのメリット強調 農水省のリーフレット 市民団体 回収を求める(東京)

5月 組み換え作物リーフレットの配布停止を要望 つくばの市民団体(朝日)

5月 中国のトウモロコシ自給策 安易に組み換え品種を作付けしない事情(日経)

5月 組み換え研究で厳重注意 文科省が北大など(毎日)

5月 組み換えナタネ 港から国道沿いに自生 愛知で確認(毎日)

5月 組み換え作物 審査停止 環境影響の検討会開催せず 飼料輸入に影響も(毎日)

5月 もみ数増える遺伝子発見 超多収稲実現へ 名古屋大研究グループ(日本農業)

6月 防虫の組み換えワタの畑 別の害虫が大量発生 中国(朝日)

6月 日本製紙と東京農工大 新しい耐塩性ユーカリの作製に成功(日経バイオ)

6月 組み換え生物 国際協定 被害発生前でも対応を 名古屋で採択目指す(日経)

7月 遺伝資源 利益配分 各論対立 持ち越し 目立つ両論併記(毎日)

7月 組み換え違反で小野薬品を厳重注意 文科省(毎日)

7月 組み換え作物 EU統一規則断念 加盟国に許認可権移譲へ(読売)

7月 組み換え作物 宮大も研究 月末にもワタ種まき(宮崎日日)

8月 GMナタネ 8地域で繁殖確認 農水省 拡大・交雑なく(日本農業)

8月 GMナタネ 拡散に監視を(毎日)

9月 コメのカドミウム蓄積 抑制遺伝子を発見 岡山大など(毎日)

9月 組み換えテンサイの栽培を禁止 米連邦地裁(朝日)

9月 特定遺伝子を無力化 効率育種に期待 農業生物資源研 植物で成功(日本農業)

9月 組み換えサケ 安全 米当局評価 承認なら動物で初(日経)

9月 組み換えのサケ 成長速度は2倍 米食品医薬品局 検討開始(読売)

9月 非組み換え穀物 安定調達 全農 米で契約栽培(日経)

9月 組み換えパパイア輸入へ 生で食べる作物で初(日経)

9月 遺伝資源利益配分 当事者に一任 国連作業部会 主要論点先送り(毎日)

9月 組み換えマウス 研究所から2匹逃走か 協和発酵キリン研究所(毎日)

9月 GMナタネ国内で自生 農作物と交雑したら 環境・産地の脅威に(日本農業)

9月 GMジャガイモ 未承認品種が混入 独メーカー 出荷を全面禁止(日本農業)

9月 天窓が一時開放状態 組み換えイネ栽培温室 つくばの農資研(常陽)

10月 農業生物資源研に文科省が厳重注意 温室天窓開放(毎日)

10月 組み換え生物被害対策を議論 COP10事前会合(毎日)

10月 組み換え作物 生態系への影響補償 欧米大手が自主的制度(日経)

10月 組み換え被害補償 範囲対立、協議延長 COP10事前会合(毎日)

10月 組み換えトウモロコシ 害虫駆除効果 5700億円 米ミネソタ大(毎日)

10月 組み換え作物 生態系被害なら原状回復が義務 大筋で合意(日経)

10月 組み換え被害補償 名古屋補足議定書採択(毎日)

10月 名古屋補足議定書 途上国管理体制に不安 国内の予防原則不十分(毎日)

10月 遺伝資源の利用と利益配分「名古屋議定書」 南北対立 骨格先送り(毎日)

10月 名古屋議定書採択へ 議長案に各国合意 遺伝資源利用監視 国内法整備着手へ(毎日)

10月 名古屋議定書 成分改良した原料 派生物の扱い不透明 医薬メーカー警戒(日経)

11月 名古屋MOP5で何が決まったの? GM貿易規則焦点 万一に備え基金も(日本農業)

11月 補足議定書 組み換え生物の生態系被害 責任明確に(毎日)

11月 組み換えマウス誤廃棄 東北大が使用規制違反(河北新報)

11月 英オクシテック社 組換え蚊の野外実験 デング熱媒介蚊の減少に成功(日経バイオ)

11月 組み換えサケ 成長速度2倍 米食品医薬品局 可否判断へ(毎日)

11月 屋外栽培実験中止 二審も認めず 新潟の組み換えイネ(共同)

11月 GMイネ訴訟 農家の控訴退ける 慰謝料請求も棄却 東京高裁(朝日)

12月 イネに耐病性遺伝子 農業生物研発見 新品種開発も(毎日)

12月 組み換え生物 管理人材を育成 農水省が途上国支援(日経)

平成23年(2011年)

1月 GM作物 導入反対国に報復を 米大使 本国へ要請 英紙報道(日本農業)

1月 植物工場で薬生産 産総研道センターなど 組み換え技術活用(北海道)

1月 全農 非GM種子確保へ トウモロコシ 米大手と供給契約(日本農業)

1月 全農 米デュポンと提携 非組み換え種子 日本で安定供給(日経)

1月 組換えナタネなどの実態調査 生育範囲の拡大見られず 農水省(農業協同)

1月 組み換え蚊 6000匹 森に放つ マレーシア デング熱対策(読売)

2月 名古屋議定書の署名開始 議長国日本 間に合わず 国内法整備見通し立たず(毎日)

2月 米トウモロコシ在庫15年ぶり低水準 エタノール需要が拡大(日経)

2月 組み換えパパイア沖縄で流通 農水省 全種子検査へ(朝日)

3月 組み換え作物 栽培国4か国増の29か国に 面積 過去最高 1憶4800万ヘクタール(毎日)

3月 文科省 計画停電に対応し 組み換え生物使用施設に注意喚起(日経バイオ)

4月 組み換えパパイア流通 沖縄の果樹園4ヘクタール伐採へ(読売)

4月 未承認の組み換えパパイア流通 主に沖縄で確認(朝日)

4月 未承認GMパパイア 沖縄で栽培、伐採へ 輸入種子混入か(日本農業)

5月 組み換え植物野外試験 手続き簡略化承認へ 研究の競争力向上期待も(朝日)

5月 組み換え作物展示栽培へ つくば・農生研(毎日)

6月 本年度も試験栽培 宮崎大の組み換えワタ(宮崎日日)

8月 アルツハイマー病蓄積たんぱく質 組み換え米で減少 東大チーム マウス実験成功(毎日)

9月 組み換えトウモロコシに害虫被害 米研究者が確認(時事)

9月 組み換え作物 ハワイ産パパイア日本へ 関係者注目(毎日)

9月 組み換えパパイア輸入へ 生で食べる作物で初(日経)

10月 組み換え拡散防護せず実験 つくば・作物研究所(毎日)

10月 4年超も拡散防止せず組み換え つくばの作物研(茨城)

10月 組み換え生物の管理不適切と厳重注意 文科省(読売)

10月 食の信頼崩れる GM表示 米国が緩和要求も(日本農業)

10月 近縁種との交雑などなし GM植物の生育調査 農水省(農業協同)

11月 作物研の遺伝子実験で申し入れ つくば市(毎日)

11月 組み換えパパイア 輸入解禁 表示義務づけて12月から(毎日)

12月 TPPのポイント 食品の安全基準 緩和圧力強まる可能性(毎日)

12月 組み換え微生物利用 安全性未審査の韓国産添加物が流通(毎日)

12月 無審査で組み換え細菌 うまみ添加物 大量流通 厚労省(朝日)

12月 組み換えパパイア販売開始 生食の輸入初(毎日)

執筆者

白井 洋一

1955年生まれ。信州大学農学部修士課程修了後、害虫防除や遺伝子組換え作物の環境影響評価に従事。2011年退職し現在フリー

農と食の周辺情報

一時、話題になったけど最近はマスコミに登場しないこと、ほとんどニュースにならないけど私たちの食生活、食料問題と密に関わる国内外のできごとをやや斜め目線で紹介