科学的根拠に基づく食情報を提供する消費者団体

執筆者

白井 洋一

1955年生まれ。信州大学農学部修士課程修了後、害虫防除や遺伝子組換え作物の環境影響評価に従事。2011年退職し現在フリー

農と食の周辺情報

遺伝子組換え作物・食品 平成30年間を新聞記事で振り返る(第5回 平成24~平成31年)

白井 洋一

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新聞記事の見出しで振り返る組換え作物・食品の30年。最終回は平成24年から31年まで。26年からゲノム編集技術を使ったマダイやジャガイモ、ニワトリの卵などの記事が増えた。30年後半から31年3月まで、環境省と厚生労働省がゲノム編集技術の一部を規制対象外とする方針を決めたが、メディアの多くは、「決め方が拙速、もっと慎重に審査を、義務でない届け出では心配」という論調が多かった。

29年は、組換え食品の表示見直し検討があり、今まで5%未満なら「組換えではない」と表示できたものが、より厳格な表示に変わることになった。記事は多かったが、「過去20年間、大豆、トウモロコシなど商品化された組換え食品で、健康被害はひとつも起きていない」ことにふれる記事はほとんどなかった。厚労省や消費者庁も厳しく食品安全性を審査していることを強調し、「組換え食品は危ないもの、不安なもの」というイメージを払拭する姿勢は見られなかった。

組換え食品の間違ったイメージをそのままにして、規制対象外になる一部のゲノム編集食品を宣伝し、消費者に受け入れてもらおうという戦術は、はたして成功するのだろうか。過去の動きを振り返ると疑問に思ってしまうのだ。

平成24年(2012年)

1月 組み換えマウス 10日間逃走 国立医療センター 厳重注意(読売)

2月 世界の組み換え作物 栽培面積 1憶6000万ヘクタール 過去最大(毎日)

2月 GM作物 1憶6000万ヘクタール 途上国で急増(日本農業)

3月 組み換え作物の国際補償ルール 日本も署名へ(朝日)

3月 名古屋補足議定書署名へ 閣議決定(毎日)

3月 組み換え添加物の輸入販売自粛を解除 食品安全委確認(読売)

3月 TPP 組み換え表示基準 緩和せず(読売)

3月 品種改良で青く 組み換えコチョウランで成功 千葉大など(毎日)

4月 組換え微生物で作られた添加物 安全審査めぐり混乱 外国と違う法規制(毎日)

5月 県が青いユリの開発に成功 2018年以降の商品化を目指す(新潟日報)

5月 カドミウム吸収しないイネ開発 岡山大 遺伝子操作で(共同)

5月 食品表示一元化問題 組み換え作物実態見えず 食用油は表示対象外(毎日)

6月 世界初の青いダリア開発 組み換え技術で 千葉大教授ら(共同)

8月 放射線育種 多彩な品種育成に期待 セシウム吸収植物の開発も(日本農業)

8月 ゲノム編集技術でコオロギの標的遺伝子破壊 徳島大と広島大(日経バイオ)

8月 食品表示3法一元化へ 組み換え作物の表示は今後の検討課題 消費者庁(毎日)

8月 米半世紀ぶりの干ばつ 干上がる食糧庫 穀物価格急騰 バイオ燃料やり玉(朝日)

9月 米干ばつ 食卓に影響 油、バター、小麦粉が値上げ(毎日)

11月 米の干ばつで穀物価格急騰 07~08年の価格高騰も干ばつがきっかけ(毎日)

12月 群馬県 生糸用蚕開発撤退 医薬品向け組み換えカイコを主軸に(共同)

12月 GM米で児童に人体実験 中国の研究者(日本農業)

12月 中国 組み換えコメの実験で補償 児童の親に一律百万円(共同)

12月 組み換えサケ 環境に影響ない 米食品医薬品局が評価案(朝日)

平成25年(2013年)

2月 組み換え作物の栽培面積 28か国で1億7000万ヘクタール超に(日経バイオ)

2月 非組み換え穀物 調達難に 豆腐・ビール用 米国が減産(日経)

3月 無花粉スギを開発 森林総研 組み換え技術で(朝日)

3月 遺伝子操作で無花粉スギ 生態系影響懸念 実用化は未定(毎日)

3月 花粉症に一日一膳 治療米の商品化 農水省が後押し(朝日)

4月 食品表示を一元化 閣議決定 15年春にも施行(毎日)

4月 TPP交渉 食の安全基準も議論 残留農薬、添加物、組み換え食品の表示も(毎日)

4月 GMナタネの繁殖・駆逐なし 農水省が実態調査(農業協同)

5月 GM作物の経済効果 9.6兆円 英国の学者が分析(農業協同)

5月 米で組み換え小麦 政府未承認 過去に試験栽培(毎日)

5月 未認可GM小麦発覚 オレゴン産 輸入停止(日本農業)

5月 オレゴン産小麦の入札停止 農水省(時事)

6月 ミツカン 組み換え菌 区別せず9年間保管 文科省から厳重注意(読売)

7月 組み換え小麦の混入なし 農水省 米産1万トン検査(日経)

7月 未審査のタイ産組み換えパパイヤ流通 自主回収 厚労省(時事)

7月 米国産小麦の輸入再開 組み換え検査態勢強化し(産経)

7月 組み換え効かぬ害虫 予想より早く出現 米で被害(朝日)

8月 組み換え作物 現場では 米国実情報告(毎日)

9月 組み換え作物の真実 スーパー雑草が誕生(毎日)

9月 GM植物 生育範囲は限定的 農水省が調査(農業協同)

10月 1年で実がなる早熟リンゴ 岩手大が開発(読売)

10月 アルゼンチン 組み換え大豆生産 米企業 支配の手段に(毎日)

10月 アルゼンチン 組み換え大豆 広がる栽培 儲かるから使う(毎日)

10月 アルゼンチン 組み換え大豆へ栽培転換 余裕なく 零細農家 廃業の危機(毎日)

10月 組み換えイチゴで犬用医薬品 ホクサンや産総研(日経)

11月 組み換え食品のいま 有数の輸入国 実態見えず(毎日)

11月 組み換え食品のいま 消費者理解と表示に隔たり(毎日)

11月 組み換え食品のいま 安全性 徹底的に調査済み(毎日)

11月 組み換え食品のいま 広がる作らない農地(毎日)

11月 組み換え食品のいま 国内理解進まず 開発遅れ(毎日)

平成26年(2014年)

1月 組み換え作物 栽培面積過去最高 1憶7500万ヘクタール(毎日)

3月 組み換えマウス 飼育室外に 京大iPS研 文科省 厳重注意(毎日)

4月 日本コーンスターチ 設備増強で非組み換えコーンの異性化糖製造(日経バイオ)

6月 組み換え施設の汚水増水 つくば・国際農研 漏出なし(毎日)

6月 組み換えウイルス 不適切処分 大塚製薬に厳重処分(毎日)

6月 組み換え作物の栽培 各国に禁止権限 欧州連合(時事)

7月 名古屋議定書 10月発効 生物資源利用に国際ルール(朝日)

7月 組み換えアサガオ 翌朝も美しく 老化操作に成功 つくばの花き研究所(毎日)

8月 ゲノム解読で進む イネ改良 日本主導でデータ蓄積(毎日)

8月 ワクチン米でコレラの下痢抑える 組み換えイネで 東大開発 15年にも臨床試験(日経)

8月 大豆で青魚成分 組み換え大豆 食品安全委 承認(毎日)

10月 ジャガイモ毒素の遺伝子発見 理化学研・大阪大など(毎日)

10月 発効の名古屋議定書 日本は未批准 産業界慎重(読売)

10月 名古屋議定書が発効 生物多様性条約 利用ルール定める 日本は未締結(毎日)

10月 合成生物の影響検討へ 生物多様性会議 生態系懸念(朝日)

10月 京大と近畿大、水研センター マダイやトラフグで簡便ゲノム編集(日経)

10月 非組み換えトウモロコシの供給協定延長 全農と米種子メーカー(農業協同)

11月 遺伝子導入 青いキク初公開 筑波実験植物園で(毎日)

11月 在来種とGMナタネ 交雑は確認されず 組換え植物実態調査(農業協同)

12月 コメ大きくする遺伝子発見 名古屋大 食料難軽減に期待(共同)

12月 未承認組み換え種子が混入 栽培用ワタ種子回収へ(朝日)

平成27年(2015年)

1月 組み換え食品 道民8割に不安感 道が意識調査(北海道)

1月 組み換え生物不適切処理 東大など厳重注意(読売)

1月 デュポンとモンサント 種子特許技術訴訟 互いに取り下げで合意(日経バイオ)

2月 組み換え栽培面積 過去最高(毎日)

2月 組換え作物栽培面積 1憶8150万ヘクタールに(農業協同)

2月 組み換え昆虫ウイルス実験で 文科相の確認怠る 森林総研(毎日)

2月 産総研・農研機構 組み換えニワトリの作出に成功 金の卵 産むか(日経バイオ)

2月 規制外の遺伝子改変技術 コメなどで研究進む 北大調査(日経)

2月 花粉症 コメを食べて抑制 抗原組み込み体を慣らす(日経)

3月 岩手大 RNAウイルスで開花/世代促進とエピゲノム育種(日経)

3月 農水省 花粉症治療米を20年度販売 治験・製品開発を加速(日刊工業)

3月 組み換えでイネの耐病性強める技術開発 農業生物資源研(農業協同)

3月 除草剤に発がん性 米モンサントは反発 WHO(時事)

3月 除草剤成分グリホサート 発がんの恐れ指摘 WHO(毎日)

5月 食安委の食品リスク調査 組換え食品は18選択肢の最も低位(日経バイオ)

5月 遺伝子切り貼り効率よく 難病治療や品種改良に期待(日経)

5月 組み換え植物が生育 処理ミスで構内に 名古屋大(時事)

6月 こぼれ落ちトウモロコシの生育確認されず 農水省(農業協同)

7月 食への不安 専門家と消費者 認識に差 国がアンケート(毎日)

8月 受粉不要 新種トマト 筑波大・遺伝子発見(毎日)

9月 組み換え植物で高付加価値製品 経産省が新規で21憶5000万予算要求(日経バイオ)

10月 サントリー 青いカーネーション鉢植えを商品化へ(日経バイオ)

11月 ゲノム操作でブタの筋肉倍増に成功 明大など(読売)

11月 TPP 組み換え作物で情報共有部会 全文公表で判明(朝日)

11月 組み換え食品 サケ速く成長 米食品医薬品局 動物で初承認(毎日)

11月 発泡酒や第3のビール 原料の輸入トウモロコシ 組み換え表示して 消費者団体(毎日)

11月 組換え植物と近縁種の交雑確認されず 実態調査(農業協同)

12月 米ダウとデュポン合併 世界最大の化学メーカーに(毎日)

12月 対等合併に合意 新社名はダウ・デュポン(農業協同)

12月 今年の画期的発見は遺伝子編集技術「クリスパー」米サイエンス誌(時事)

12月 遺伝子操作でナズナの植物油増量 長浜バイオ大と基礎生物研が成功(産経)

12月 家畜のえさ向け脱脂大豆 組み換え大豆混入(朝日)

 平成28年(2016年)

1月 組み換え作物が混入 生協の鶏肉、たまご飼料(産経)

1月 ゲノム編集作物じわり 品種開発が効率化 安全懸念も 米国(時事)

1月 ゲノム編集技術を開発 農水産物を狙い通り改良 神戸大など(日経)

1月 マダイの体重2割増 遺伝子の技で高級魚身近に(日経)

2月 中国化工集団 シンジェンタ社を430憶ドルで買収へ(日経バイオ)

2月 農薬大手シンジェンタ なぜ中国傘下に 巨大市場を開拓(日経)

2月 腐らぬトマトで食糧難解消 農業変えるゲノム編集(日経)

2月 ゲノム編集国内研究 ルール作り検討へ 学術会議(朝日)

2月 新世代の接ぎ木技術でジャガイモをエピゲノム編集 弘前大(日経バイオ)

2月 産総研とホクサン 組換えイチゴのイヌインターフェロン 皮膚炎改善(日経バイオ)

3月 衝突しない養殖マグロ 食卓を救うゲノム編集(日経)

3月 遺伝子切り貼りゲノム編集 医薬品・香料原料に国産技術開発へ(読売)

3月 日本芝のゲノム解読 新品種開発に期待 宮崎大など(共同)

4月 ゲノム編集でニワトリ改良 卵アレルギー遺伝子ない品種 産総研(毎日)

4月 中国に組み換え技術が管理できるのか 国有企業がスイスのバイオ企業を買収(産経)

5月 米機関 組み換え作物は安全(毎日)

5月 組み換え作物は安全 米科学アカデミーが報告書(日経)

5月 組み換え作物 米国の実態は 消費者運動リーダー語る(朝日)

5月 魚や家畜でゲノム編集 品種改良に活用へ(日経)

5月 独バイエル モンサント買収に6.8兆円提示(日経)

5月 医薬品大手バイエルの買収案拒否 金額不満と米モンサント(共同)

6月 組み換え作物など 次世代農業の開発拠点 京大新農場始動(読売)

7月 ダウ・デュポンの株主 合併を承認(農業協同)

8月 DNA切らずにゲノム編集 高効率の手法開発 神戸大(共同)

9月 米国レポート 安定続く組み換え作物 枯れない雑草出現(毎日)

9月 日本ゲノム編集学会初開催 産学連携で巻き返せるか(朝日)

9月 トヨタ自 遺伝情報解析で新技術 品種改良を効率化(産経)

9月 組み換えで 花の色や配色変える 農研機構・京都府立大(農業協同)

9月 独バイエル 米モンサントを買収 6.8兆円で(日経)

9月 農薬・種子 バイエル最大手に モンサント買収 合意(日本農業)

12月 生物多様性COP閉幕 日本などに名古屋議定書締結促す(朝日)

平成29年(2017年)

1月 組み換え表示拡大 消費者庁17年度に検討会(共同)

1月 5%混入でも「組み換えでない」 誤解与える表示にメス入るか(産経)

1月 名古屋議定書 政府が批准へ 生物遺伝子利益配分(毎日)

2月 ゲノム編集特許 米ブロード研が獲得(共同)

2月 ゲノム編集の特許はハーバード大・MIT側に 米当局決定(朝日)

2月 GM表示見直し 課題は 食用油 EUでは義務対象(毎日)

2月 文科省と環境省 初めてCRISPR意見聴取 シンク能改変イネ(日経バイオ)

2月 弘前大と農研機構 接ぎ木による転写抑制ジャガイモ 隔離ほ場試験(日経バイオ)

3月 受粉いらぬトマト開発 筑波大などゲノム編集で(読売)

4月 組み換え食品 表示対象拡大へ 消費者庁が検討会(朝日)

4月 ゲノム編集特許 争い加熱 米発明者側が控訴(読売)

4月 表示義務拡大を検討 組み換え食品 消費者庁(毎日)

4月 イネの開花時期を制御 遺伝子改変技術使い開発 東京大など(毎日)

5月 屋外でゲノム編集のイネ栽培 農研機構 実用化へ一歩(日経)

5月 イネ ゲノム編集 野外で初栽培 実用化ルールは遅れ(毎日)

5月 ペチュニア回収10品種追加 未承認の組み換え(共同)

5月 組み換え作物の面積最高に 昨年作付け1.8億ヘクタール(共同)

6月 組み換えペチュニア廃棄を 未承認、世界で流通(毎日)

6月 理解進まぬ組み換え表示 制度見直し始まる(毎日)

6月 組み換えサトウキビを世界初認可 ブラジル 商業的利用で(共同)

6月 ダウ・デュポン対等経営統合計画 米国司法省が承認(農業協同)

7月 ゲノム編集による品種改良 ルール作りの議論加速を(毎日)

8月 これまでなかった青い菊 組み換えで開発成功(朝日)

8月 青い菊 世界初 開発に成功 婚礼・贈答にも 農研機構とサントリー(日本農業)

9月 未承認ペチュニア36品種が国内流通(毎日)

9月 組み換え表示 食用油は? 消費者 義務化を 値上がりの恐れも(毎日)

9月 食用油 組み換え表示対象外維持(毎日)

9月 ゲノム編集最前線 農畜産業に革命 応用拡大 ルールは未整備(毎日)

10月 バイエルの種子事業と非選択性除草剤買収で合意 バスフ社(農業協同)

10月 ゲノム編集 組み換えではなく 作物「元々の力」強める(日刊工業)

10月 高価な薬の成分含む卵 ニワトリ産む 薬を安く ゲノム編集で 産総研(読売)

10月 どうなる「組み換えではない」表示 混入していても「でない」現行ルール(産経)

10月 大豆ゲノム編集 初の成功 大きさ遺伝子を改変 北大など(日本農業)

11月 ゲノム編集した米を初めて収穫 収量の増大めざす(朝日)

11月 ゲノム編集のイネ 農研機構 初の屋外栽培で収穫(日経)

11月 デュポンとブロード研 農業部門クリスパー技術の学術研究開放で合意(日経)

11月 世界初 青いキク 16年かけ開発成功 農研機構(毎日)

11月 開発に10年以上 大輪の花咲く青いキク(読売)

11月 組み換えではない 日本は5%以下で表示可 他国は厳格(毎日)

11月 GM表示で平行線 不分別扱い 持ち越し 消費者庁検討会(日本農業)

12月 非GM表示 厳しく 消費者庁有識者会議 混入基準下げ 視野(日本農業)

12月 組み換え食品表示 混入率要件を厳しく 消費者庁検討会(毎日)

12月 組み換え作物を巡る補足議定書 閣議決定 7年かかって締結(朝日)

12月 補足議定書の批准を閣議決定 組み換え生物(毎日)

平成30年(2018年)

1月 組み換えでない表示 厳格化を 消費者庁検討会(朝日)

2月 非GM 表示を明確化 混入ゼロへ引き下げ 消費者庁(日本農業)

2月 組み換え食品表示 厳しい基準へ 複雑化の恐れ(毎日)

2月 GM表示の変更 必要時に見直し 消費者庁有識者会議(日本農業)

3月 組み換え「なし」表示 来年度にも厳格化(毎日)

3月 組み換えでない 任意表示の条件を5%以下から不検出に引き下げ(日経)

4月 花粉症緩和米 食卓遠く 医薬品 商品化に壁(毎日)

4月 ゲノム編集 手法多様化 進化する遺伝子操作 現場に革命(朝日)

5月 環境省 ゲノム編集の概念を秋までに整理 検討会を設置へ(日経)

5月 究極の優良品種を生む? ゲノム編集の可能性と課題(読売)

6月 バイエル モンサントの買収ようやく完了(日経)

6月 ゲノム編集を応用 中国科学院研究 農作物に応用(毎日)

6月 ゲノム編集のイネを田植え つくば・農研機構(毎日)

6月 ジャガイモの芽、ゲノム編集で無毒に 大阪大など(読売)

6月 小麦 カナダ産輸入を一時停止 組み換え発見で(日経)

6月 GM混入検査義務化 国内留め置き分も カナダ産小麦(日本農業)

7月 産総研ら 金の卵を産むニワトリ生物工場 ゲノム編集で有用タンパク質(産経)

7月 遺伝子削除 規制せず 生物ゲノム編集 組み入れは対象 環境省原案(毎日)

7月 ゲノム編集 DNA断片組み込まない手法は法規制対象外に 環境省が新方針(読売)

7月 最新技術で誕生 新トマト 酸味を甘みに 血圧の上昇抑制(毎日)

7月 ゲノム編集は組み換え 欧州司法裁 規制対象と初判断(毎日)

7月 カナダ産小麦 輸入再開 GM発生経緯明かされず(日本農業)

8月 バイエルの事業・資産の買収を完了 バスフ(農業協同)

8月 バイエルの野菜種子事業買収も完了 ドイツのバスフ(農業協同)

8月 農作物のゲノム編集 規制対象を検討 環境省が専門家会合(日経)

8月 ゲノム編集届け出制 環境省 規制外も対象 消費者団体安全懸念(毎日)

8月 ゲノム編集作物 外部遺伝子なければ法規制外に 環境省が素案 情報公開は必要(読売)

8月 ゲノム編集 石橋をたたく姿勢で(朝日)

8月 ゲノム編集生物の規制 新技術はなおさら慎重に(毎日)

8月 ゲノム編集作物の野外栽培 国へ任意の届け出制 実効性に課題(毎日)

9月 ゲノム編集食品ルールは? 厚労省で議論開始(朝日)

9月 ゲノム編集食品 遺伝子切断は審査せず 厚労省調査会が了承(読売)

9月 ゲノム編集食品 規制議論始まる 利用拡大で農業転換 思わぬ変化生じる懸念(毎日)

9月 1個3億円 金の卵産む鶏 ゲノム編集で量産化可能に(朝日)

9月 ゲノム編集 応用の研究者に特許権 米控訴裁 異議申し立てを却下(毎日)

10月 遺伝子組み換え規制 ゲノム編集の議論尽くせ(朝日)

10月 組み換えでない 食品表示厳格化 23年4月の方針(朝日)

10月 同時に3か所 遺伝子を改変 広島大 ゲノム編集で(毎日)

10月 組み換えの種100粒なくす 立命館大 郵送中に(朝日)

10月 サントリー 組換え青いキクを米国で実用化へ 切り花の手続き進める(日経バイオ)

11月 ゲノム編集食品 規制巡って意見聴取(毎日)

12月 ゲノム編集食品規制 遺伝子導入のみ安全審査 厚労省調査会(毎日)

12月 ゲノム編集食品 審査不要 厚労省の調査会が報告書(共同)

12月 遺伝子切除の食品 規制外に ゲノム編集 厚労省調査会が方針案(朝日)

12月 ゲノム編集食品 届け出制 遺伝子導入ない場合 厚労省案(読売)

12月 交雑認められず 29年度組み換え植物調査 農水省(農業協同)

 平成31年(2019年)

1月 ゲノム編集食品 届け出義務見送り さらに検討(読売)

1月 ゲノム編集食品 年内にも食卓へ 厚労省に届け出で(日経)

1月 ゲノム編集 不安に応え 議論慎重に(日本農業)

1月 バイオ燃料作る藻類 ゲノム編集で生産効率を1.7倍に 中大、デンソーなど(毎日)

2月 雌雄産み分け 腐りにくいトマト 加速するゲノム編集食品研究(産経)

2月 キクのゲノムを解読 品種改良に応用 かずさDNA研など(日経)

3月 ゲノム編集 次は食 筑波大・GABAトマト カネカ・小麦の品種改良早く(日経)

3月 乾燥に強いコムギ開発 宇都宮大など ゲノム編集の採用検討(日経)

3月 農業分野で世界のリーダーに 独バイエル2018年度決算(農業協同)

3月 ゲノム編集食品 今夏にも流通 厚労省が承認(日経)

3月 ゲノム編集食品 夏にも 厚労省部会報告 多くは審査不要(毎日)

3月 ゲノム編集食品 夏にも 届け出制の実効性疑問も(共同)

3月 ゲノム編集食品 肉厚、栄養価増 でも不安(毎日)

3月 ゲノム編集食品 生態系への影響 注視必要(毎日)

3月 ゲノム編集食品 表示義務化へ 政府が検討(産経)

3月 ゲノム編集食品のルール 疑問が多い拙速な結論だ(毎日)

3月 ゲノム編集食品 一部は届け出で 厚労省分科会が決定(日経)

執筆者

白井 洋一

1955年生まれ。信州大学農学部修士課程修了後、害虫防除や遺伝子組換え作物の環境影響評価に従事。2011年退職し現在フリー

農と食の周辺情報

一時、話題になったけど最近はマスコミに登場しないこと、ほとんどニュースにならないけど私たちの食生活、食料問題と密に関わる国内外のできごとをやや斜め目線で紹介