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GMOワールド|宗谷 敏

米国、カナダの輸出小麦にGM作物が微量混入、他

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2003年6月9日

今週に入ってから届いたさまざまなニュースについてお届けしよう。

米国、カナダの輸出小麦にGM作物が微量混入
米国とカナダの輸出小麦にGM作物(ダイズ、コーン、ナタネ)が微量混入。GM小麦に世界中がアレルギー反応を起こしている背景でニュースになったのだろうが、選別以前ならバルク輸送の穀物などに他作物が「異物」として混入するのは別に珍しいことではない。従って、粒状の農産物大量貿易で通常、異品目異品種の混入率ゼロは概念に過ぎない。このことは、出発点の播種用種子でさえ通常100%の純度を保証していないことからも明白である。参照記事TITLE:Tests find traces of GM crops in US wheat supplySOURCE:Reuters, by Carey GillamDATE:03 Jun 2003参照記事へTITLE:Wheat shipments may contain traces of GM grain – CWBSOURCE:just-food.comDATE:03 Jun 2003参照記事へ

カナダのGM食品表示制度
EUは、カルタヘナ議定書を批准。加盟15カ国中フランスなど7カ国が既に批准済み。「バイオセーフティに関するカルタヘナ議定書」は、1992年採択の生物多様性条約の一環として00年1月に採択された。LMO(遺伝子改変生物)の国境間移動による環境への悪影響を防止するための国際的な枠組みを規定しているが、生物多様性条約、議定書とも肝心の米国は締結していない。日本では国内担保法案など含め今期国会で審議中。参照記事TITLE:EU assembly backs compliance with GMO trade treatySOURCE:ReutersDATE:06.04.03, 10:34 AM ET参照記事へ

EU、カルタヘナ議定書を批准
米国、アルゼンチンに次ぐGM作物生産国(主にナタネ)であるカナダでは、3年以上を費やしGM食品表示について検討中である。義務表示を嫌う産業界は任意表示を提案し流れ的にはこの方向なのだが、閾値を巡っての意見がまとまらない。GM商業生産国や日本のような農産物輸入国が、仮にEU並みに厳しい閾値を表示に求めれば、表示の実行可能性に支障が起きることは目に見えている。5%は確かに妥協の産物という一面もあるが、莫大なコストなしには遵守できない制度を作るよりはマシかもしれない。(宗谷 敏=GMOウォッチャー)

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