科学的根拠に基づく食情報を提供する消費者団体

執筆者

宗谷 敏

油糧種子輸入関係の仕事柄、遺伝子組み換え作物・食品の国際動向について情報収集・分析を行っている

GMOワールドⅡ

GM反対派が招聘したJeffrey Smith氏のトンでる肖像

宗谷 敏

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 このところ沈滞気味だった我が国のGM(遺伝子組換え)反対派諸兄姉が乾坤一擲、「いろいろと」有名なGM反対活動家のJeffrey M. Smith氏を米国から招聘し、福岡(2016年2月22日)、京都(2月25日)、東京(2月27日)で講演会を開催するそうだ。

Genetic Literacy Projectに掲載されているトンでるSmith氏

Genetic Literacy Projectに掲載されているトンでる写真

 このイベントを盛り上げるために、2015年10月8日にGenetic Literacy ProjectのBiotech Galleryが掲載した論文形式の「Jeffrey Smith: Former flying yogic instructor now ‘most trusted source’ for anti-GMO advocacy(ジェフリー・スミス:以前は空中浮遊術講師にして今や反GMO運動の『最も信頼できる情報源』)」を予め紹介し、花を添えるのも一興かと急遽筆を執った。「週刊文春」か、Genetic Literacy Projectか、というSmith氏のまさにトンでる肖像をご堪能あれ。

 なお、Genetic Literacy Projectの創設者兼寄稿者であるカリフォルニア大学ディヴィス校のJon Entine教授には、全訳とFoocomへの公開について快諾を頂いた。また、Jeffrey Smith氏のなかなか芳ばしい周辺事情やお仲間たちに関しては、2005年2009年及び2014年に本稿でも取り上げたので、併せてご笑覧ください。

 Jeffrey M. Smith (1956年生)は、超越瞑想(transcendental meditation)と空中浮遊術(yogic flying)、リンディ・ホップ(Lindy Hop)スイングダンス、GMOs反対活動などで知られる米国の自費出版作家、独立系映画製作者、プロのダンス・インストラクター、政治家経験者です。

[注記: Daily ShowのSmithこき下ろしを見てください]

 自然法党(Natural Law Party)からの候補者として米国議会下院選に立候補したことがあるSmithは、遺伝子工学の危険性に関する数冊の自費出版本、DVDと1本の映画を著しており[原注1]、Sierra Clubの遺伝子工学委員会に勤め、代替医療、オーガニックと自然製品などの会議でしばしばこれらを支持するスピーカーです。彼の仕事は、The Dr. Oz Showのような全国ネットのテレビ番組で奨励されます。コミュニケーションとマーケティングでバックグラウンドを持つ[原注2]と主張するSmithは、地方紙の臨時寄稿者 [原注3]として勤め、居住地のアイオワ州フェアチャイルドでMaharishi 経営研究所学校に通学しました。

<職歴>

 1999年に彼の反GMOキャンペーン開始に先立って、1992年にMaharishi Mahesh Yogi(訳注:ヒンズーカルト運動の尊師、1918年~2008年、Maharishi 経営研究所やMaharishi経営大学の創立者でもある)運動と連携する自然法党に参加する以前のSmithの職業生活は、殆ど公表されていません。彼は、ニューヨークで育ったとReuters紙に語っています。プロのスイングダンス・インストラクター以外に、Jeffrey Smithは数十億ドル規模のMaharishi研究所[原注4]宗教運動に関連したヴェンチャー周辺に導かれた政治活動家、マーケティングとビジネス開発指導者、積極行動主義者/著者でしかなく、他にどのような科学的教育の素養や資格も持っていません。彼は、年収9万3千ドルと報告されているアイオワ州フェアチャイルドの宝石店Inspirations社の「社長」です[原注5]。

<学歴>

・文学士号(報告されているが未確認)SUNY Binghamton(ニューヨーク州立大学ビンガムトン校)1981年卒[原注6]。
・Maharishi 研究所のPurusha Program(ヨガレッスン · インストラクター養成コース)1986年修了[原注7](注記:Smithは、MUM(Maharishi経営大学)からMBA(経営学修士号)を授与されたと主張していますが、(大学)年鑑によると彼はMUMからは独立したPurusha Program参加者であっただけで、MBA学位を受けていません。MUM によれば、「Maharishiは、TM(超越瞑想)とTM-Sidhi programを実践していて可能な限り速い進化を望んで全身全霊を捧げる独身男性のために…Maharishi Purusha Program(sm)を1981年に開設しました(訳注:これはオウム真理教のTMレボリューションと全く同じスタイルであり、後述の政界進出を狙った点でも酷似している)。Purusha (sm)プログラムの毎日のルーチンは、 TM の拡張されたグループ練習と TM – Sidhi program、知識ミーティング、個人的時間と活動を世界中で自然法の暗黙の政権(Silent Administration)を活性化させることに捧げることを含みます。」「celibate men(独身者)」(一部からは「TM修道士」とも呼ばれる)のための1年間のPurusha Programは、正式認可されたMBA学位を提供しません[原注8])。

<自然法党の政治運動>

 職歴に「教師」とあるJeffrey Smithは、1992年の創立以来の自然法党に対する頻繁な資金提供者でした[原注9]。

 1996年にSmithは、政界で世界平和を達成するためにと設立されたMaharishi Maheshの自然法党のために、Maharishi研究所で教えられ、実践してきた超越瞑想と空中浮遊術を奨励するキャンペーンを行いました[原注10]。Smithの主張によれば、彼は自然法党候補者と公立学校の授業への超越瞑想の採用の促進を支持するキャンペーンの一部として、米国国会議事堂、世界銀行、国連本部で空中浮遊してみせるデモンストレーションを敢行しました。キャンペーン・イベントにおいてSmithが示した図表によれば、このデモンストレーション・プロジェクトによる大量の瞑想と空中浮遊のお陰でワシントンD.C.の犯罪率は21%下がったと主張しています[原注11]。

 超越瞑想と空中浮遊術をさらに奨励するために1998年にSmithは、自然法党候補者としてアイオワ州第一区の連邦議会下院議員選挙に立候補しました。Smithは、得票率の8%を獲得しましたが、共和党のJim Leachに敗れました[原注12]。Smithのキャンペーンが推奨した自然法党の政策提案は、(超越瞑想と空中浮遊術以外に)オーガニック農法の広範囲にわたる採用、均等税18%、何万人もの超越瞑想の実践者を獲得することによって「統一的社会理念の増大を通してマクロ経済の安定性」を創出し、失業率削減、インフレーション抑制など経済要因を改善することを含みます[原注13]。

<ダンスの専門家「Swing Smith」>

 Jeffry Smithは、妻のAndrea Vardiと共にSwing Smithの芸名で、1996年からアイオワ大学の学生相手にスイングダンスを指導しており[原注14]、それは「Lindy Fairfield」グループを通じて現在も継続しています[原注15]。ダンスのデュオでもあるSmith夫妻は、1999年に中西部周辺で活動するリンディホップ演技グループであるSwingphoriaを創設しました[原注16]。

<Genetic ID社、 GMO検査企業>

 Smithは、1999年から2001年までアイオワ州フェアフィールド本社のGMO検査企業Genetic-ID社のマーケティング・コミュニケーションとビジネス開発担当副社長でした。Genetic-ID社は、Maharishi研究所の学部長兼教師であり、食品純粋性のための世界平和Maharishi国(訳注:イスラム国と同じくMaharishiは勝手に国名を名乗っており、アイオワ州内にはMaharishi国と称する信者たちだけの排他的集落が存在する)の「Raja」(国王)でもあるJohn Faganによって創設されました(訳注:Biotech GalleryにはJohn Fagan編もあるので、興味のある方はどうぞ)。Faganは、アーティストでMaharishi運動の中西部における組織者Bill Witherspoon [原注17]、[原注18]と、さまざまなMaharishi vedic健康とオーガニック食品の事業利益を代表する法律顧問のJay B. Marcus [原注19]と共にGenetic-ID社を設立しました。

 Genetic-ID社において、SmithはGMOsが危険であると個人的に断言して食品中のGMOsの検査と表示(訳注:非GMだという表示)を促進するために世界中を飛び回りました[原注20]。Smithは、オーガニック食品企業[原注21]、政府及びGM食品に反対するアクティヴィストのグループ[原注22]にGenetic-ID社のサービスを売り込みました[原注23](訳注:日本における売り込みにはJohn Fagan自身が当たり、Smithは来日していない。訳者の現役時代の職場にもFaganから度々コンタクトがあったが、オウム真理教事件の当時でヒンズーカルトと係わることは輸入者として憚られたため相手にしなかった)。Genetic-ID社は、オーガニックとNon-GMOレポート発行者でMaharishi信奉者Ken RoseboroとリンクしているNon-GMO Projectキャンペーンのパートナーになりました。

<YES!書店>

 アイオワ州フェアフィールドにあるYes!書店は2003年のSeeds of Deception(偽りの種子)[原注24]を嚆矢として、Jeffrey Smithの著書2冊を出版しました。Yes!は、2004年に小売り書店として設立されました[原注25]が、出版社としてはアイオワ州政府長官に対する正式のビジネス登録がされていません。Yes!書店は、Jeffrey SmithのInstitute for Social Responsibility[原注26]と同一住所にあり、その製品はさまざまな反GMOの著述内容のSmithによる自費出版本、DVDや「映画」、「Non-GMO教材」と販売促進用パンフレットに限定されているようです[原注27]。

 Smith夫人のAndrea Vardiは、Yes!書店の広報役を勤めており、Smithの講演会では彼の本の販売を促進します[原注28]。Yes!書店傘下の出版物について、Smithは自分は国際的な「ベストセラー」作家だと主張していますが、売上高を記録しているいかなるベストセラー・リストにも登場したことはありません。

<Institute for Responsible Technology(責任ある技術のための研究所)>

 現在Jeffrey Smithは、彼が2003年に設立した組織であるInstitute for Responsible Technologyの専務理事です。2008年のReuters紙の報告では、Smithの研究所は、その中から彼に2万4千ドルの年俸を支払うために[原注29]、講演料、本とDVDの売り上げ、彼の活動に対するスポンサーからの寄付による収入があります[原注30]。2004年から2012年にかけて、研究所は「架空の」ビジネス名として記録されており、「The Coordinating Council」のプロジェクトとして運営されました[原注31]。2004年から2007年までは、収支を伴わないNPO法人として、当初ワシントン州で登録されました。同州への登録は、ニュートラシューティカルのロビイストで健康サプリメントのセールスマンCraig Winters[原注32]、[原注33]によって同州の政治的なGM食品表示州民投票キャンペーンの統括組織として行われました。Smithは、この組織のために記載されている唯一の雇用者です。

 Institute for Social Responsibilityは、2012年に独立した免税の非営利部門となり[原注34]、ウエブサイトに記録されている寄付を行ったスポンサーには以下が含まれます:Organic Valley、Joe Mercola、Natural News/Mike Adams、Eden Organic、Nutiva、Nature’s Path Organic、WestSoy、EO, Earth’s Best Organic、New Chapter Organics、Rudis Organic Bakery、Silk及び他の様々なオーガニックと代替健康療法の企業群。

 Smithの法律顧問であるJames Turnerは、Citizens for Healthの創設者にしてハーブ系サプリメント産業のロビイストであり、IFRT (Institute for Responsible Technology) の理事会メンバーです。Citizens for Healthは、SmithのGMOsを攻撃する出版物とキャンペーンの主要スポンサーでした。

 アイオワ州フェアフィールドにいる他の理事たちは、持続可能性アクティヴィストで企業の管理職向けコーチRobert Ferguson [原注35](彼は、以前マサチューセッツ州Walpole刑務所においてMaharishi式超越瞑想の指導者でした)と、フェアフィールド郡区長Edward Malloyで、彼はFairfield Organics社の経営パートナー兼オーナーでもあります[原注36]。2011年にIFRTは旅費や諸経費と共に、IFRT 事務所を自宅に置くことによりSmithに支払われたと思われる「占有費」(不動産賃貸料)を含む40万ドル以上の経費を計上しました。Smith は、2011年以前は収支を計上しませんでした。そして、2012年の収益をまだ申告していません。(注記:彼の自費出版会社 YES!書店と共にSmithと彼の妻Andrea Vardiの他のホームビジネスを行なっている自宅を兼ねる「研究所」の画像を見るために、下の<個人情報>の項目にスクロールダウンしてください)。

<提唱している意見>

 Smithの主な存在理由は、プレゼンテーションにおいて、他のアクティヴィストたちに彼が度々述べているGMOs の全面禁止達成への手段となるGM表示です。「我々のたった数パーセントでさえも、GMを含むブランドを拒否しはじめれば、GM成分はマーケットで障害となりはじめます…食品企業はGMを追放するでしょう…事実としては、消費者のほんの少しのパーセンテージでも、non-GMO食品供給を取り戻すための転換点(をリードする…)火付け役となれるのです」-Jeffrey Smith、2012 年のProp 37(訳注:カリフォルニア州におけるGM食品表示州民投票)集会。

 表示キャンペーンの提唱は、Craig Wintersによって始められました。彼の公式組織と旗印である「調整委員会」(別名、GM食品表示のためのキャンペーン)は、元来SmithのInstitute for Responsible Technologyを傘下に収めていました。Smithは、Maharishi 研究所で働いていた間に(以前の)上司であるGenetic-ID社のJohn Fagan、Maharishi運動の「食品純粋性」における「Raja」(国王)を介して、Wintersと結び付きました。

<財政的支援>

 Smithは、彼のNPOへの寄付や直接のスポンサーシップを介して財政的援助を受けています。主要な寄付金供給源は、ニュートラシューティカル産業のロビーグループであるCitizens for Health(Smith の法律顧問でありロビイストのJames Turnerが運営する)と、Nutiva社を含む様々なオーガニックと自然製品の企業群です。

 彼による反 GMO の出版物と主張には世間的なスポンサーが付いており、講演会がOrganic Trade Associationによって主催され、メディアに宣伝されました[原注37]。

<批判>

 一部の学者たちが、Jeffrey Smithの主張を分析し、再検討するキャンペーンを開始し[原注38]、彼の主張についてレポートする組織と報道各社を批判しています[原注39]。SmithのGM作物攻撃に対する他の懐疑派が、彼の主張を「疑似科学」と呼んで、超越瞑想と空中浮遊術がベースにある彼の主張を全般的に疑います。

Boa, Kenneth, Cults, World Religions and the Occult, David C. Cook, 1990 ISBN 0-89693-823-9, ISBN 978-0-89693-823-6 p. 204
Carlson, Ron, Decker, Ed, Fast Facts on False Teachings Harvest House Publishers, 2003 ISBN 0-7369-1214-2, ISBN 978-0-7369-1214-3 p. 254

Irving, Pocket Dictionary of New Religious Movements, InterVarsity Press, 2002 ISBN 0-8308-1466-3, ISBN 978-0-8308-1466-4 p. 74

Marvizon, Juan Carlos “Meditation”, Shermer, Michael (ed)The Skeptic: Encyclopedia of Pseudoscience ABC-CLIO, 2002 ISBN 1-57607-653-9, ISBN 978-1-57607-653-8 p 141
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William Sims, Across the Secular Abyss: From Faith to Wisdom Lexington Books, 2007 ISBN 0-7391-1678-9, ISBN 978-0-7391-1678-4 p 10,
・Stenger, Victor, Quantum Gods: Creation, Chaos and the Search for Cosmic Consciousness Prometheus Books, 2009 ISBN 1-59102-713-6, ISBN 978-1-59102-713-3 due to the lack of quality research and a lack of methodological rigor in Smith’s claims.

<個人情報>

 Jeffrey Smithは、ニューヨーク市で育ち、次いでMaharishi経営研究所の学校に通い、空中浮遊術のエキスパートに挙げられています。1983年から1988年まで祝典と達成職務の一環としてSmithはMaharishi’s Purusha program[原注40]、[原注41]、[原注42]と瞑想を進化させるTM – Sidhi プログラムアプローチを学びました。Smithは、超越瞑想と空中浮遊術を米国国会議事堂、世界銀行、国際連合でデモンストレーションした[原注43]ことにより、米国「national Maharishi Effect|Super Radiance community」の核心を形成するのを手伝ったと認められています[原注43]。2002年(同時期に、彼は国際的なベストセラー作家になったと主張していますが)に、Smithはアイオワ連邦裁判所にChapter 7個人破産申告を提出しました[原注44]。彼は、アーティスト、ジュエリー・メーカーでダンス・インストラクターである妻のAndrea Vardiとアイオワ州フェアフィールドに住んでいます(Maharishi研究所’78)[原注45]。
(訳注:以下、住居兼オフィスの写真、住所、資産価値、取得価格[原注46]などなので省略)

<著書・映画目録>

Genetic Roulette the Movie, Institute for Responsible Technology, Fairfield, IA, 2012, ASIN= B0096DP4CG

Dangers in Kids’ Meals and Your Milk on Drugs —Just Say No! a DVD, Institute for Responsible Technology, Fairfield, IA, 2008, ASIN= 0972966560

<外部リンク>

Jeffrey Smith official website
Jeffrey Smith critique site
Genetic-ID GMO testing lab
Swing Smith Dance website

(訳注: [原注1]から[原注46]までの諸証拠文献へのリンクは、原文からクリックしてください)

 私(宗谷)の読者は、必ずしもGM推進派ばかりではない。今回のJeffrey Smith氏招聘講演を知った福岡の一読者からは「GMは嫌いだが、(反対のために)ウソを広めるのは良くない」というコメントをもらった。

 今回の講演会案内の推薦人には、遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン代表の天笠啓祐氏を筆頭にGM反対派のセレブの皆さまが陸続と名前を連ね、Jeffrey Smith氏への熱い思い入れを述べていらっしゃる。しかし、GM反対派にとってJeffrey Smith氏の招聘は、いわば断末魔の覚醒剤ドーピングでしょう。こんな「イロモノ」に縋るようでは、日本のGM反対運動自体がもう詰んでしまったのかと思うと、一抹の寂しささえ禁じえないのだが。

執筆者

宗谷 敏

油糧種子輸入関係の仕事柄、遺伝子組み換え作物・食品の国際動向について情報収集・分析を行っている

GMOワールドⅡ

一般紙が殆ど取り上げない国際情勢を紹介しつつ、単純な善悪二元論では割り切れない遺伝子組 み換え作物・食品の世界を考察していきたい